カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[137日目]

投稿日:2018年8月26日

カソリ、全快宣言をする

九州編 8日目(2007年4月27日)

 斐乃上温泉「斐乃上荘」の朝湯に入る。明るい浴室。湯が湯船からあふれ出ている。湯につかりながら真下を流れる斐伊川を眺める。対岸には方丈峠を越える県道108号が見える。ここは「出雲神話」の舞台、斐伊川源流に近い温泉宿。ツルツル系のトロリとした湯で「日本三大美人湯」ならぬ「日本三大美肌湯」のひとつに数えられている。あとの2湯はどこなのか、気になるところだが…。

 ご飯、味噌汁、焼き魚、ちくわ、豆腐、納豆、温泉卵、青菜、漬物、海苔の朝食を食べ、「斐乃上荘」を出発。うれしいことに島根県の有福温泉で出会った「teruさん」がスズキDJEBEL250XCに乗って来てくれた。

 横田から三井野峠を越え、「teruさん」の案内で第1湯目、広島県内の宮の奥湯温泉へ。国道314号からわずかに入ったところに「宮の奥湯」はある。案内してもらわなければ、とてもではないがわからないような温泉。農家の庭先の湯に入らせてもらうといった感じの温泉なのだ。かわいらしい露天風呂。無色透明の湯につかりながら、思わず「いいね、いいね!」を連発してしまう。

 横田に戻ると、さらに国道314号を行き、第2湯目の出雲湯村温泉「清嵐荘」の湯に入る。大浴場と露天風呂。自然度満点の露天風呂からは斐伊川の渓流を見下ろす。湯から上がると、食堂で昼食。出雲名物の「割子そば」を食べた。

 そのあとは「teruさん」との「オーストラリア談義」。「teruさん」の自転車でまわった「オーストラリア一周」の話を聞いた。ぼくはバイクで走った「オーストラリア2周7万2000キロ」の話をした。ほかに客もいない食堂でお茶を飲みながら長居し、しばしオーストラリアに夢中になった。広大な荒野を駆けめぐった者同士、話が合い、話が弾んだ。出雲湯村温泉からは雲南市の中心、木次へ。そこでteruさんと別れた。teruさんは木次の「おろち湯ったり館」の湯に入るという。ぼくは国道9号に出ると、西へと向かった。

 第3湯目は出雲平成温泉「出雲保養センター」の湯。大浴場と露天風呂。入浴客はほとんどいないので、ゆったり気分で湯につかる。おもいっきり手足を伸ばして湯につかる。「たまらん!」

 ここの源泉は57・1度。

 第4湯目は出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」の湯。ここは水着着用。いくつもの浴槽があり、男女が一緒の湯に入るのだが、水着着用だとどうしても違和感を感じてしまう。

 第5湯目は多伎いちじく温泉「いちじく温泉」の湯。大浴場と露天風呂。湯から上がると、体がポッポと火照っている。さすが「酒にたとえれば特級酒」(ここにはこのような温泉の説明書きがあった)だけのことはある。

 華蔵温泉、小田温泉には入れず、波多温泉「満寿の湯」が第6湯目になった。石造りの湯船にどっぷりつかる。湯が湯船からあふれ出ている。まわりではカエルの大合唱。

 第7湯目は出雲須佐温泉「ゆかり館」の湯。大浴場と露天風呂。湯から上がると夕食。「焼肉丼」を食べたが、地元産和牛を使った焼肉丼は美味だった。

 今晩の宿、立久恵峡温泉「御所覧場」に到着したのは21時30分。

 宿湯の温めの湯に長湯しながら、前日の転倒で痛めた左肘と左膝を湯の中でさする。

「もう大丈夫!」
 と、カソリ、早々と全快宣言をする。

 ほんとうに信じられないことだが、前夜は腫れがひどく、ズッキーン、ズッキーンと脳天をつき破るような痛みでほとんど眠れなかった。それが温泉に入るたびに、たんねんに手でさするたびに、みるみる腫れが引き、痛みがやわらいでいった。傷口にもすでに薄い膜が張っている。湿布薬など一切使わなかったので、「温泉力」と自分自身の「回復力」だけで治した。

 ぼくはあらためて温泉の持っているパワーを実感する。「温泉教」信者のカソリは、温泉の効能を信じきっている。温泉で体を治す一番いい方法は信じきることなのだ。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 斐乃上温泉「斐乃上荘」
朝食 斐乃上温泉「斐乃上荘」 ご飯、味噌汁、焼き魚、ちくわ、豆腐、納豆、温泉卵、青菜、漬物、海苔
9時30分 斐乃上温泉「斐乃上荘」を出発
出会い teruさん
三井野峠(峠越え)
広島県に入る
比婆山温泉(入浴のみ不可)
高尾の湯温泉(定休日)
1283湯目 宮の奥湯温泉「宮の奥湯」(315円)
三井野峠(峠越え)
島根県に入る
1284湯目 出雲湯村温泉「清嵐荘」(300円)
昼食 出雲湯村温泉「清嵐荘」 割子そば(500円)
1285湯目 出雲平成温泉「出雲保養センター」(500円)
1286湯目 出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」(600円)
1287湯目 多伎いちじく温泉「いちじく温泉」(400円)
華蔵温泉(入浴のみ不可)
小田温泉(入浴のみ不可)
1288湯目 波多温泉「満寿の湯」(300円)
1289湯目 出雲須佐温泉「ゆかり館」(500円)
夕食 出雲須佐温泉「ゆかり館」 焼肉丼(1000円)
21時30分 立久恵峡温泉「御所覧場」(1泊朝食6450円)
1290湯目 立久恵峡温泉「御所覧場」
本日の走行距離数 263キロ
本日の温泉入浴数 8湯

斐乃上温泉「斐乃上荘」の朝湯に入る「斐乃上荘」の朝食「斐乃上荘」にteruさんが来てくれた

斐乃上温泉「斐乃上荘」の朝湯に入る 「斐乃上荘」の朝食 「斐乃上荘」にteruさんが来てくれた

国道314号の三井野峠teruさんの案内で宮の奥湯温泉「宮の奥湯」に到着「みなさ〜ん、ここが宮の奥湯ですよ〜」

国道314号の三井野峠 teruさんの案内で宮の奥湯温泉「宮の奥湯」に到着 「みなさ〜ん、ここが宮の奥湯ですよ〜」

宮の奥湯温泉「宮の奥湯」の露天風呂に入る出雲湯村温泉「清嵐荘」「清嵐荘」の湯

宮の奥湯温泉「宮の奥湯」の露天風呂に入る 出雲湯村温泉「清嵐荘」 「清嵐荘」の湯

「清嵐荘」の「割子そば」出雲平成温泉「出雲保養センター」「出雲保養センター」の湯

「清嵐荘」の「割子そば」 出雲平成温泉「出雲保養センター」 「出雲保養センター」の湯

出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」多伎いちじく温泉「いちじく温泉」華蔵温泉は入浴のみ不可

出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」 多伎いちじく温泉「いちじく温泉」 華蔵温泉は入浴のみ不可

波多温泉「満寿の湯」「満寿の湯」の大浴場出雲須佐温泉「ゆかり館」

波多温泉「満寿の湯」 「満寿の湯」の大浴場 出雲須佐温泉「ゆかり館」

「ゆかり館」の「焼肉丼」

「ゆかり館」の「焼肉丼」    

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