カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[115日目]

投稿日:2018年6月18日

肘川沿いはツルツル系

四国編 16日目(2007年3月25日)

 高月温泉「成川渓谷休養センター」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、半熟卵、カマボコ、サラダ、漬物の朝食を食べ、9時に出発。桜のつぼみがふっくらとし、ぽつぽつ咲きはじめていた。高月温泉からわずかに下ったところには成川温泉の一軒宿「湯元荘」があるが、玄関には鍵がかかっていて、ここの湯には入れなかった。

 国道320号→国道318号で第1湯目のぽっぽ温泉へ。その名の通りの駅舎温泉。JR予土線の松丸駅の2階が温泉施設「森の国ぽっぽ温泉」になっている。大浴場と露天風呂。露天風呂には大樽風呂がある。そのほかに樽風呂と釜風呂が並んでいる。湯から上がると、1階のホームには1両編成の窪川行きの列車がやってきた。

 次に国道320号→国道197号で第2湯目の宝泉坊温泉へ。四万十川水系の吉野川に沿ってスズキSKYWEVE400を走らせる。交通量の少ない川沿いの道。快走路だ。日吉で国道197号に入り、ゆるやかな峠を越える。その名無し峠は四国の中央分水嶺の峠で、太平洋に流れ出る四万十川と瀬戸内海に流れ出る肘川を分けている。峠を下ったところが宝泉坊温泉。国道沿いの日帰り湯「クアテルメ宝泉坊」の湯に入った。大浴場と露天風呂。「源泉」は冷たい水風呂。湯から上がると、休憩所の「梅干コーナー」の壷に入った小梅の梅干をひとつ食べた。

「効く!」

 湯上りの梅干は体に効き、体がシャキッとした。

 宝泉坊温泉からは来た道を引き返し、国道197号→国道320号で宇和島へ。もう一度、成川温泉の「湯元荘」に立ち寄ってみたが、玄関には鍵がかかったままだった。

 昨夜越えた「水分」のバス停のある峠を越える。この峠が四万十川の水系と宇和島を分けている。「水分」からは一気の下り。まるでジェットコースターで下っていくかのような急坂だ。やがて宇和島の町並みが見えてくる。長いトンネルを抜けると、突然といった感じで宇和島の駅前に出る。宇和島という町は三方が急峻な山々に囲まれ、もう一方は入り組んだ海岸線の海に面している。「天然の要塞」といった地形だ。

 宇和島からは第3湯目の薬師谷温泉へ。国道56号を南へ、高知方向に戻り、国道から3キロほど山中に入ったところに日帰り湯「さがの」がある。宇和島の中心街から10キロもないのだが、豊かな自然に囲まれている。大浴場と露天風呂。大浴場には強弱2本の打たせ湯。弱の方でもかなりの勢い。露天風呂には趣のある岩風呂と深さが1メートルの歩行浴用の浴槽がある。湯から上がるとレストランで昼食。「ロースカツセット」を食べた。ロースカツの肉はやわらかく、味わい深く、からっと揚げてある。ボリュームも満点だった。

 宇和島に戻ると、今度は国道56号を北へ。宇和海が見えてくると、小さな漁港にスカイウェイブを停め、岸壁のすみで「15分寝」をした。昨日とはうってかわっての晴天。春のぽかぽか陽気の日差しを浴びながらの「15分寝」は気持ちよかった。

 国道56号の法華津峠の長いトンネルを抜け出ると、そこは肘川の世界。県道29号に入り、肘川に沿って下っていく。

 肘川の温泉めぐりの開始だ。

 第4湯目は游の里温泉の日帰り湯「ユートピア宇和」の湯。ここは内風呂のみ。ツルツルした湯。浴室からは野村ダムのダム湖を見渡す。

 第5湯目はカロト温泉。野村の町中、乙亥の里にある日帰り湯「カロト温泉」の湯に入る。ここも内風呂のみで無色透明の湯。歩行浴の浴槽が別にある。宴会場からは同級会のにぎやかな声が聞こえてくる。思わず参加したくなるような楽しげな声だった。

 野村からは県道29号→国道197号で大洲に向かう。肘川沿いのルートだ。

 第6湯目は鹿野川温泉。鹿野川ダム湖畔の「鹿野川荘」の湯に入る。

 第7湯目は小藪温泉。木造の温泉宿「小藪温泉」の湯に入る。内風呂のみ。木枠の湯船。浴室からは渓流を眺める。ここには黒光りした囲炉裏があるし、宿の前にはイヌマキの大木があるし…で、歴史を感じさせる温泉宿だ。

 大洲の町中に入っていく。肘川の流域では一番大きな町。

 第8湯目は少彦名温泉の日帰り湯「臥龍の湯」。日曜日ということもあって家族連れでおおにぎわい。

 第9湯目はゆう湯さがの温泉の日帰り湯「ゆう湯さがの温泉」。湯から上がると夕食。「たらいうどん」を食べた。しこしこ感のある腰の強い麺。「たらいうどん」といえば徳島の名物だが、今では四国中で「たらいうどん」を見るようになった。徳島名物から四国名物になろうとしている。

 大洲からは高速の松山道を行く。まずは1区間走り、内子五十崎ICで降り、第10湯目の龍王温泉へ。内子の町を見下ろす高台上の「龍王荘」の湯に入る。内風呂のみ。ゆったり気分でつかれる湯だ。

 内子五十崎ICからはまた松山道の一区間を走り、伊予ICで降り、第11湯目のいよ温泉へ。伊予市の町中に日帰り湯の「いよ温泉」がある。茶色い湯は地元の人たちに「伊予の黄金湯」といわれて親しまれている。ぽかぽかと温まる湯だ。ここを最後に今晩の宿、松山市内のたかの子温泉に向かった。

 たかの子温泉「たかの子温泉ホテル」に到着したのは22時。宿泊者専用の湯に入る。若干、白濁した湯。浴室からは庭園を眺める。ここの湯のツルツル感はすごい。肘川沿いの温泉はツルツル系が多かったが。それらを上回るツルツル感。湯から上がると、肌に薄い膜を貼り付けたかのような感触が残った。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 高月温泉「成川渓谷休養センター」
朝食 高月温泉「成川渓谷休養センター」 ご飯、味噌汁、半熟卵、カマボコ、サラダ、漬物
9時 高月温泉「成川渓谷休養センター」 出発
成川温泉 入れず
1054湯目 ぽっぽ温泉「森の国ぽっぽ温泉」(400円)
1055湯目 宝泉寺温泉「クアテルメ宝泉寺温泉」(500円)
1056湯目 薬師谷温泉「さがの」(680円)
昼食 薬師谷温泉「さがの」 「ロースカツセット」(1080円)
1057湯目 游の里温泉「ユートピア宇和」(400円)
1058湯目 カロト温泉「カロト温泉」(400円)
1059湯目 鹿野川温泉「鹿野川荘」(400円)
深瀬温泉 廃業湯
1060湯目 小藪温泉「小藪温泉」(500円)
1061湯目 少彦名温泉「臥龍の湯」(630円)
1062湯目 ゆう湯さがの温泉「ゆう湯さがの温泉」(680円)
夕食 ゆう湯さがの温泉「ゆう湯さがの温泉」 「たらいうどん」(420円)
「オズの湯」は人工温泉ぽいのでパス
1063湯目 龍王温泉「龍王荘」(300円)
1064湯目 いよ温泉「いよ温泉」(400円)
22時 たかの子温泉「たかの子温泉ホテル」(1泊朝食5000円)
1065湯目 たかの子温泉「たかの子温泉ホテル」
本日の走行距離数 270キロ
本日の温泉入浴数 12湯

高月温泉「成川渓谷休養センター」の朝湯に入る「成川渓谷休養センター」の庭園の滝「成川渓谷休養センター」の朝食

高月温泉「成川渓谷休養センター」の朝湯に入る 「成川渓谷休養センター」の庭園の滝 「成川渓谷休養センター」の朝食

「成川渓谷休養センター」を出発成川温泉「湯元荘」には入れずぽっぽ温泉「森の国ぽっぽ温泉」

「成川渓谷休養センター」を出発 成川温泉「湯元荘」には入れず ぽっぽ温泉「森の国ぽっぽ温泉」

「森の国ぽっぽ温泉」の松丸駅に列車がやってくる四万十川の支流、目黒川の流れ宝泉寺温泉「クアテルメ宝泉寺温泉」

「森の国ぽっぽ温泉」の松丸駅に列車がやってくる 四万十川の支流、目黒川の流れ 宝泉寺温泉「クアテルメ宝泉寺温泉」

「クアテルメ宝泉寺温泉」の露天風呂「水分」のバス停薬師谷温泉「さがの」

「クアテルメ宝泉寺温泉」の露天風呂 「水分」のバス停 薬師谷温泉「さがの」

「さがの」の「ロースカツセット」これが「さがの」の「ロースカツ」宇和海の漁港

「さがの」の「ロースカツセット」 これが「さがの」の「ロースカツ」 宇和海の漁港

游の里温泉「ユートピア宇和」カロト温泉「カロト温泉」肱川の流れ

游の里温泉「ユートピア宇和」 カロト温泉「カロト温泉」 肱川の流れ

小藪温泉「小藪温泉」「小藪温泉」の湯「小藪温泉」の囲炉裏

小藪温泉「小藪温泉」 「小藪温泉」の湯 「小藪温泉」の囲炉裏

肱川を渡る夕日に染まる肱川少彦名温泉「臥龍の湯」

肱川を渡る 夕日に染まる肱川 少彦名温泉「臥龍の湯」

ゆう湯さがの温泉「ゆう湯さがの温泉」の「たらいうどん」龍王温泉「龍王荘」いよ温泉「いよ温泉」

ゆう湯さがの温泉「ゆう湯さがの温泉」の「たらいうどん」 龍王温泉「龍王荘」 いよ温泉「いよ温泉」

たかの子温泉「たかの子温泉ホテル」

たかの子温泉「たかの子温泉ホテル」    

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