カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[104日目]

投稿日:2018年5月20日

紀伊半島を南下する

四国編 5日目(2007年3月14日)

 湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」の朝湯に入る。大浴場の内風呂から露天風呂へ。朝日を浴びながら露天の湯につかる気分はたまらない。これぞ温泉!

 湯の山温泉は養老2年(718年)に発見されたという日本でも屈指の古湯だ。別名「鹿の湯」。鈴鹿山脈の御在所岳東麓に温泉ホテルや温泉旅館が建ち並んでいる。

 朝湯から上がると朝食。湯豆腐、半熟卵、塩ジャケ、かまぼこ、納豆で「3杯飯」を食べ、食後は鈴鹿の山並みを眺めながらモーニングコーヒーを飲んだ。

 9時15分、湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」を出発。スズキの400ccスクーター、スカイウエイブ400を走らせる。

 四日市ICで高速に入る。東名阪→伊勢道と走り、久居ICで高速を降りた。

 第1湯目は榊原温泉。ここも清少納言の「枕草子」に登場するような古湯だが、「旅館清少納言」の隣にある「湯元榊原館」の湯に入った。高層の温泉ホテルの脇に日帰り入浴の別棟がある。脱衣所で浴衣に着替えて浴室に行く。湯量豊富な大浴場と露天風呂にどっぷりつかった。

 第2湯目は一志温泉の日帰り湯「やすらぎの湯」。大浴場と露天風呂はともにかなり混んでいた。地元の人と「湯の中談義」になったが、前日が休館日だったので混んでいるのだという。日帰り入浴の温泉施設はどこも定休日の翌日は混むものだ。

 第3湯目は三重嬉野温泉。ゴルフ場内にある高層ホテル「メトロポリタン倶楽部」の湯に入る。大浴場と露天風呂。ゴルフ場内の温泉とはいっても、入浴客の大半はおよそゴルフとは縁のないようなお年寄りたちだった。湯から上がると大広間で昼食。みなさんのカラオケの熱唱を聞きながら汁なしうどんの「伊勢うどん」を食べた。ここまでが伊勢の温泉めぐりになる。

 伊勢の温泉、3湯に入ったあと、一志嬉野ICで伊勢道に入る。終点の大宮大台ICで降り、国道42号を南下。荷阪峠を越える。伊勢と紀伊の国境の峠だ。峠のトンネルを抜けると、紀伊の海が見下ろせた。同じ三重県といっても、荷阪峠を越えた南は別世界。伊勢と同じ三重県とは思えない。

 三重県は旧国でいうと、伊勢、志摩、伊賀、それと紀伊の4国から成っているが、それぞれに風土が違うし、人々の気質も違う。それをひとつの県でまとめていくのは大変なことだ。

 荷阪峠を越え、紀伊半島の温泉めぐりの開始。峠下の紀伊長島の道の駅「紀伊長島マンボウ」で紀州名物の「サンマずし」を食べ、第4湯目の有久寺温泉へ。山中の行き止まり地点に一軒宿の「有久寺温泉」がある。有久寺薬師堂の下に霊泉が湧いている。洞窟風呂風の小さめな湯船につかっていると、現実離れした不思議な世界に入り込んだような気分になる。ここの湯は胃腸病によく効くという。

 第5湯目はきいながしま古里温泉。古里海岸の日帰り湯「きいながしま古里温泉」の湯に入る。内風呂と露天風呂。ここは年中無休のこじんまりとした温泉施設だが、なんともいえないあたたかみを感じた。つづいて三浦温泉の「ゆ〜ゆ〜館」に行ったが、休業中で入れなかった。

 三重県内の「紀伊の温泉」2湯に入ったあと、国道42号を一気に南下。尾鷲、熊野市と通り、熊野川の河口を渡り、和歌山県に入っていく。ここからは和歌山県内の「紀伊の温泉」をめぐる。まずは南紀の温泉だ。

 第6湯目は錦温泉。JR紀勢本線の那智駅に隣接した日帰り湯「丹敷の湯」に入る。内風呂のみで、広々とした木枠の湯船。湯につかりながら紀勢本線の列車の音を聞いた。

 第7湯目は勝浦温泉。ここでは国道42号沿いの「勝浦観光ホテル」の湯に入った。ホテル7階の「天空露天風呂」。浴室からは勝浦の夜景を眺めた。

 第8湯目は湯川温泉の日帰り湯「きよもん湯」。湯気がもうもうとたちこめる内風呂の湯につかった。「きよもん湯」といえば、老舗温泉旅館時代の湯に入ったことがあるが、その当時とは建物も浴室もすっかり変わっていた。

 第9湯目はゆりの山温泉の日帰り湯「ゆりの山温泉」。湯量豊富。音をたてて湯船に流れ込む湯は、おしげもなく湯船からあふれ、流れ出ていく。無色透明の温めの湯。

 これら南紀の4湯に入り、今晩の宿、太地温泉の国民宿舎「白鯨」へ。到着は21時。「間に合った!」。というのは21時30分には湯を落とすといわれていたからだ。

 太地といえばかつての日本の捕鯨基地。その名残で「白鯨」では鯨料理のフルコースを食べられるが、この時間ではどうしようもない…。大浴場の湯から上がると遅い夕食。鯨のフルコースの代わりに、太地入口の「サークルK」で買ったコンビニ弁当の「握りずし」を食べるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」
朝食 湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」 ご飯、味噌汁、湯豆腐、納豆、塩ジャケ、カマボコ、半熟卵、青菜の和え物、漬物
9時15分 湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」を出発
947湯目 榊原温泉「湯元榊原館」(1000円)
948湯目 一志温泉「やすらぎの湯」(550円)
949湯目 三重嬉野温泉「メトロポリタン倶楽部」(900円)
昼食 三重嬉野温泉「メトロポリタン倶楽部」 「伊勢うどん」(500円)
荷坂峠 峠越え
昼食 「道の駅 紀伊長島マンボウ」 「さんまずし」(500円)
950湯目 有久寺温泉「有久寺温泉」(700円)
951湯目 きいながしま古里温泉「きいながしま古里温泉」(500円)
三浦温泉 休業中で入れず
和歌山県に入る
952湯目 錦温泉「丹敷の湯」(600円)
953湯目 勝浦温泉「勝浦観光ホテル」(1000円)
954湯目 湯川温泉「きよもん湯」(500円)
955湯目 ゆりの山温泉「ゆりの山温泉」(300円)
20時45分 太地温泉「国民宿舎 白鯨」(1泊朝食 4822円)
956湯目 太地温泉「国民宿舎 白鯨」
夕食 コンビニ弁当
本日の走行距離数 305キロ
本日の温泉入浴数 10湯

湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」の朝湯に入る「ウエルネス・イン鈴鹿路」の朝食を食べる「ウエルネス・イン鈴鹿路」を出発

湯の山温泉「ウエルネス・イン鈴鹿路」の朝湯に入る 「ウエルネス・イン鈴鹿路」の朝食を食べる 「ウエルネス・イン鈴鹿路」を出発

榊原温泉「榊原グランドホテル」。ここの湯には入れなかった榊原温泉「湯元榊原館」一志温泉「やすらぎの湯」

榊原温泉「榊原グランドホテル」。ここの湯には入れなかった 榊原温泉「湯元榊原館」 一志温泉「やすらぎの湯」

三重嬉野温泉「メトロポリタン倶楽部」「メトロポリタン倶楽部」の湯に入る「メトロポリタン倶楽部」の「伊勢うどん」

三重嬉野温泉「メトロポリタン倶楽部」 「メトロポリタン倶楽部」の湯に入る 「メトロポリタン倶楽部」の「伊勢うどん」

国道42号で荷阪峠を越えて紀伊に入る「道の駅 紀伊長島マンボウ」の「さんまずし」有久寺温泉「有久寺温泉」

国道42号で荷阪峠を越えて紀伊に入る 「道の駅 紀伊長島マンボウ」の「さんまずし」 有久寺温泉「有久寺温泉」

きいながしま古里温泉「きいながしま古里温泉」錦温泉「丹敷の湯」勝浦温泉「勝浦観光ホテル」

きいながしま古里温泉「きいながしま古里温泉」 錦温泉「丹敷の湯」 勝浦温泉「勝浦観光ホテル」

湯川温泉「きよもん湯」ゆりの山温泉「ゆりの山温泉」太地温泉「国民宿舎 白鯨」に到着

湯川温泉「きよもん湯」 ゆりの山温泉「ゆりの山温泉」 太地温泉「国民宿舎 白鯨」に到着

「国民宿舎 白鯨」でコンビニ弁当の夕食

「国民宿舎 白鯨」でコンビニ弁当の夕食    

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    2018年9月8日
    日時:2018年9月8日
         15:00受付開始
       9日 復興ツーリング

    会場:天神岬スポーツ公園
       キャンプ場
       福島県楢葉町

    参加費:1,000円(テント泊)
        500円(日帰り)
        小学生以下は無料

    事前登録:登録フォーム

    問合せ:焚き火night事務局
       (担当:渡辺哲)
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    akirawatanabe.790
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