カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[83日目]

投稿日:2018年2月24日

岡山の温泉めぐりを開始する

西部編 34日目(2007年2月12日)

 東城温泉「三楽荘」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、きんぴら、漬物の朝食をいただいたあと、宿のご主人とすこし話した。ここは明治8年に建てられた土蔵造りの建物をそのまま使っている。木材の集散地、鉄(たたら製鉄)の集散地、この地方の商業の中心地として繁栄した東城をしのばせる建物だ。

 東城からは国道314号を北へ。島根県境の三井野峠まで行く。峠周辺は雪景色。三井野原スキー場もある。国道の路面にもかなりの雪が残っていた。三井野峠の「峠返し」で比婆山温泉に行ったが入れず。

 次に国道314号と交差する国道183号で鳥取県境の鍵掛峠へ。鍵掛峠の「峠返し」ではひばごん郷温泉に立ち寄ったが、またしても入れず。結局、1湯にも入れず、12時に東城に戻ってきた。

 東城温泉の日帰り湯「リフレッシュハウス東城」の湯に入る。大浴場と露天風呂。湯から上がると昼食。「牛のたたきセット」を食べた。結局、午前中は1湯にも入れなかった(「リフレッシュハウス東城」は「三楽荘」と同じ東城温泉なので温泉数にはカウントされない)が、「さー、午後の部でがんばろう」と気持ちを切り替えた。

 東城ICで中国道に入り、県境を越えて岡山県へ。岡山県内の温泉めぐりを開始する。

 落合ICで中国道を降り、国道313号を北へ。

 第1湯目はまにわ温泉の日帰り湯「白梅の湯」。大浴場と露天風呂の湯につかったが、内風呂は温め、露天風呂は熱めの湯。ともに無色透明の湯で、若干のぬめりがあった。

 国道313号をさらに北へ、旭川沿いに走る。

 古い時代の街並みがそっくりそのまま残っている勝山を過ぎ、旭川の谷間に入っていくと湯原温泉郷だ。

 第2湯目は真賀温泉。共同浴場の「真賀温泉館」の湯に入った。ここには「幕湯」と「普通湯」がある。混浴の「幕湯」の入浴料は250円。男湯と女湯に分かれている「普通湯」は150円。ぼくは「普通湯」に入った。石造りの深い湯船。中腰で湯につかる。温めの湯で長湯できる。隣りの「幕湯」からはにぎやかな声が聞こえてくる。そんな男女の入り混じった声を聞いていると、「失敗したなあ、幕湯の方に入ればよかったなあ」と思ってしまうのだ。

 第3湯目は足温泉。ここには何軒かの温泉宿があるが、奥にある「足温泉館」の湯に入った。内風呂は石造りの湯船。かわいらしい露天風呂もある。

 足温泉を過ぎると国道313号を左折し、郷緑温泉へ。その途中では、島根県の有福温泉で会った藤井照久さんに聞いた茅森温泉に立ち寄った。ここが第4湯目。無料湯の混浴露天風呂。脱衣所はない。温めの湯。湯船にはコケがはえていてツルツル滑る。湯はふんだんに湯船に流れ込んでいる。湯から上がったあとは体がポカポカしている。

 ここでは畑仕事にやってきたオバアチャンに出会った。「よくこんな温い湯に入っていられるね」といわれてしまったが、湯につかっている分には冷たさ、寒さは感じなかった。オバアチャンの話によると、6月頃からこの露天風呂の湯はちょうどいい湯加減になるとのことで、そのころから当番が湯船の清掃をするようになるという。

 第5湯目は郷緑温泉の温泉旅館「郷緑温泉」。山際の一軒宿だが、玄関への石段といい、城を思わせるような石垣といい、じつに見事な造りだ。浴室には温めの湯と熱めの湯、2つの湯船。温めの湯の方が源泉のようだ。その温めの湯の浴槽はすごいことになっている。宿内に入り込んでいる天然の大岩、その上に座り込んで湯につかるのだ。

 国道313号に戻ると、湯原温泉へ。

 湯原温泉の手前で第6湯目、下湯原温泉の日帰り湯「ひまわり館」の大露天風呂に入る。祭日ということもあって家族連れなどでおおにぎわい。小さな子供を連れたお父さんはクロールだ、犬かきだといって子供を泳がせている。「おいおい、かんべんしてくださいよ」といいたくなる。親の気持ちはよくわかるけど。

 下湯原温泉から湯原温泉に向かったところでは、すれ違ったバイクがUターンして戻ってきた。ホンダのCB1300SBに乗る北村公司さん。広島県の福山から「カソリ捕獲」にやってきた。北村さんはさんざんぼくを探しまわったとのことで、「こうしてカソリさんに会えて、ほんとうによかったですよ」といって喜んでくれた。1日を費やして「カソリ探し」をしたので、「もう時間がないのです…」といって北村さんは福山に戻っていった。ぼくは旭川の河原でジェベルを停め、北村さんの差し入れの「魚肉ソーセージ」を食べ、「オレンジジュース」を飲んで夜の温泉めぐりのパワー源にした。

 第7湯目は湯原温泉の「砂湯」。温泉街の一番奥、旭川の湯原ダムの下にある無料湯の混浴露天風呂。ここはあまりにも有名になりすぎた。祭日ということもあって大勢の人たちが押しかけていた。浴衣姿の女性たちもやってきたが、ギュッとバスタオルを巻きつけ、歓声を上げて湯に入っている。そんな女性たちにからみつくような視線を送る男性たち。ここはまさに「喧騒の湯」。ゆったり湯につかる気分にもなれずに、逃げるようにして退散した。湯原温泉を最後に湯原温泉郷の温泉めぐりを終えた。

 第8湯目は津黒高原温泉「津黒高原荘」の「和みの湯」に入った。内風呂と小さな露天風呂。静寂の湯で、湯原温泉の「砂湯」に入ったあとだけに心が和んだ。

 第9湯目は蒜山やつか温泉「快湯館」の湯。大浴場と露天風呂。湯から上がると隣のレストランで夕食。「お造り定食」を食べた。タイ、ハマチ、マグロ、イカの刺身に熱々の茶わん蒸しがついている。

 第10湯目の蒜山温泉「休暇村蒜山高原」に泊まった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 東城温泉「三楽園」
朝食 東城温泉「三楽園」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、きんぴら、漬物
9時 東城温泉「三楽園」を出発
三井野峠 峠返し
比婆山温泉 入れず
鍵掛峠 峠返し
ひばごん郷温泉 入れず
東城温泉 「リフレッシュ東城」(550円)
昼食 東城温泉「リフレッシュ東城」の「牛のたたきセット」(1200円)
岡山県に入る
753湯目 まにわ温泉「白梅の湯」(600円)
754湯目 真賀温泉「真賀温泉館」(150円)
755湯目 足温泉「足温泉館」(420円)
756湯目 茅森温泉「混浴露天風呂」(無料湯)
757湯目 郷緑温泉「郷緑温泉」(500円)
758湯目 下湯原温泉「ひまわり館」(420円)
北村公司さんとの出会い
759湯目 湯原温泉「砂湯」(無料湯の混浴露天風呂)
760湯目 津黒高原温泉「津黒高原荘」(400円)
761湯目 蒜山やつか温泉「快湯館」(740円)
夕食 蒜山やつか温泉「快湯館」の「お造り定食」(1400円)
21時 蒜山温泉「休暇村蒜山高原」(1泊朝食7500円)
762湯目 蒜山温泉「休暇村蒜山高原」
本日の走行距離数 259キロ
本日の温泉入浴数 10湯

東城温泉「三楽園」の朝食東城温泉「三楽園」を出発雪の三井野峠

東城温泉「三楽園」の朝食 東城温泉「三楽園」を出発 雪の三井野峠

比婆山温泉には入れず国道183号で鳥取県境の鍵掛峠へ。あたりは一面の雪景色鍵掛峠に到着

比婆山温泉には入れず 国道183号で鳥取県境の鍵掛峠へ。あたりは一面の雪景色 鍵掛峠に到着

ひばごん郷温泉には入れず東城温泉「リフレッシュ東城」「リフレッシュ東城」の昼食

ひばごん郷温泉には入れず 東城温泉「リフレッシュ東城」 「リフレッシュ東城」の昼食

まにわ温泉「白梅の湯」真賀温泉「真賀温泉館」真賀温泉を流れる旭川

まにわ温泉「白梅の湯」 真賀温泉「真賀温泉館」 真賀温泉を流れる旭川

足温泉「足温泉館」茅森温泉の露天風呂茅森温泉の露天風呂に入る

足温泉「足温泉館」 茅森温泉の露天風呂 茅森温泉の露天風呂に入る

郷緑温泉「郷緑温泉」の石垣「郷緑温泉」の湯船下湯原温泉「ひまわり館」

郷緑温泉「郷緑温泉」の石垣 「郷緑温泉」の湯船 下湯原温泉「ひまわり館」

北村公司さんとの出会い夕暮れの湯原温泉「砂湯」津黒高原温泉「津黒高原荘」

北村公司さんとの出会い 夕暮れの湯原温泉「砂湯」 津黒高原温泉「津黒高原荘」

蒜山やつか温泉「快湯館」「快湯館」の夕食今晩の宿、蒜山温泉「休暇村蒜山高原」に到着

蒜山やつか温泉「快湯館」 「快湯館」の夕食 今晩の宿、蒜山温泉「休暇村蒜山高原」に到着

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    日時:2018年9月8日
         15:00受付開始
       9日 復興ツーリング

    会場:天神岬スポーツ公園
       キャンプ場
       福島県楢葉町

    参加費:1,000円(テント泊)
        500円(日帰り)
        小学生以下は無料

    事前登録:登録フォーム

    問合せ:焚き火night事務局
       (担当:渡辺哲)
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