カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

アドレス日本巡礼[237]

投稿日:2015年3月6日

摂河泉(せっかせん)

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月20日

IMG_4659

枚岡神社に到着

IMG_4660

枚岡神社の鳥居

IMG_4664

枚岡神社の拝殿

IMG_4665

枚岡神社を参拝

 大阪の一宮めぐりの最後は河内の一宮の枚岡神社(ひらおかじんじゃ)。摂津・河内国境の大阪市と東大阪市の市境を越え、国道308号を一直線に東へ。生駒山地の山並みに向かってアドレスを走らせる。

 大阪環状の国道170号の新道を横切り、旧道にぶつかる。そのまま国道308号をフォローして枚岡神社に到着。近鉄奈良線の枚岡駅近くにある。

 摂津の一宮の住吉大社と和泉の一宮の大鳥大社は、大阪人ならば誰でも知っているような有名な神社だが、河内の一宮の枚岡神社はあまり知られていない。地元の人でも知らない人が多い。それだけに枚岡神社の参拝者は少なく、ひっそりして静まりかえっていた。

 鳥居をくぐり、参道を歩く。境内は濃い緑で覆われている。これが一宮の魅力。こうして一歩、境内に入ると、押し寄せる大阪の都市化とは無縁の世界に変わる。清浄な空気が流れ、豊かな自然がそっくりそのまま残されている。静かなたたずまいの枚岡神社なので、自然の豊かさがその分だけより強く感じられる。一宮の空気を吸うと、もうそれだけで寿命が延びるかのようだ。

 枚岡神社の境内は2万坪を超えるような広さ。生駒山地の山裾にあり、大阪平野、ここに尽きるというような場所。境内の豊かな自然をたっぷり味わったあと、「枚岡造」といわれる本殿を参拝。これで大阪府内の3ヵ所の一宮めぐりを終えた。

 大阪府は「摂河泉(せっかせん)」といわれるように、摂津、河内、和泉の旧3国からなっている。こうして摂河泉の一宮をめぐると、旧国がじつによくわかってくる。これがぼくにとっての一宮めぐりの一番大きな目的。一宮は日本の全部の国にあるからだ。

 日本という国は現在の47都道府県で見るよりも、68の旧国で見ていく方がはるかによくわかるし、よりおもしろくなる。都道府県の歴史はたかだか100年ちょっとだが、旧国の歴史は千何百年にもなる。日本人のDNAには旧国が色濃く染み込んでいる。それで旧国単位で日本を見ていくと、よりおもしろくなるのだ。

Comments

Comments are closed.

  • おすすめの一冊

  • 新刊紹介


    モトチャンプ
    2022年9月号
    8月6日発売

    賀曽利隆の
    クレイジージャーニー

  • ツーリングマップル 2022

    カソリのメッセージ
    ツーリング情報満載の地図
    「ツーリングマップル」

    北海道東北関東 甲信越
    中部 北陸関西
    中国・四国九州 沖縄

    リング式、文字の大きな
    「ツーリングマップルR」

    北海道東北関東 甲信越
    中部 北陸関西
    中国・四国九州 沖縄

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • アーカイブ

  • おすすめの一冊


    松尾清晴
    ワルキューレ1500cc
    オートバイ地球ひとり旅
    アフリカ編

    鳥影社
    344ページ 1,600円+税

    19年間で140ヵ国、39万㎞を走った松尾さんの地球ひとり旅。その第1弾目として「アフリカ編」が出た。松尾さんのパワーには圧倒されるが、旅への情熱がけた外れに大きい。JRを早期退職して56歳で世界に旅立った松尾さん。「アフリカ編」のあとは、
    「ヨーロッパ編」
    「アメリカ大陸編」
    「シベリア横断・中央アジア編」
    「アジア・オセアニア編」
    「朝鮮半島編」
    「東南アジア編」と出版予定。

    (賀曽利隆)

    御年77歳の海外ツーリングライダー、松尾さんの初めての著書。英語もほとんど話せず、ガイドブックも持たず、地図は高校の授業で使う世界地図帳だけ。まさに行き当たりばったりの旅ながら、何とかなってしまうのだから凄い。私もインド・バラナシでお会いしましたが、ホントに日本語とジェスチャーだけでも通じていました。海外ツーリングを夢見る、すべてのライダーに勇気を与えてくれる本です。

    (荒木優子)

  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税

  • 3.11 応援ステッカー

    フォトグラファー小原信好さんが、東北応援ステッカーを作成しました。興味のある方はぜひ小原さんのブログ
    https://ameblo.jp/hokkaider/entry-10852098083.html

    をチェックしてください。ステッカーの元データは上記の写真をクリックすることでもダウンロードできます。