カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

アドレス日本巡礼[220]

投稿日:2015年1月18日

皇室の菩提寺

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月19日

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今熊野観音に到着

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今熊野観音全図

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鳥居橋を渡る

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今熊野観音境内の森

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今熊野観音を参拝

 山城国の一宮、上賀茂神社、下鴨神社の参拝を終えると、京都市内の「西国33番」の札所めぐりを開始する。下鴨神社の脇では危なかった。「一斉」をやっていて、危うくやられるところだったが、恥も外聞もなく急ブレーキをかけて間一髪、難をのがれた。これも一宮を参拝したご利益というものか。上賀茂神社、下鴨神社は交通安全の神様だ!

 賀茂川は下鴨神社で高野川と合流し、鴨川となって南に流れ下る。鴨川沿いの道を走り、三条通、四条通、五条通…と横切り、三十三間堂の近くを通り、「西国33番」第15番札所の今熊観音へ。寺の正式な名称は「今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)」だが、今熊野観音で知られている。今熊野観音は泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭。ということで泉涌寺の参道を行く。この寺は皇室の菩提寺として長く一般人は参拝できなかったという歴史を持つ。即成院、戒光寺の前を通り、赤い鳥居橋を渡り、今熊野観音の境内に入っていく。ここは京都市内でも有数の紅葉の名所。紅葉の季節になると大勢の人が押し寄せる。新緑に包まれた参道を歩き、本殿を参拝。本尊の十一面観音像は秘仏で空海の作と伝えられている。

空海が自ら観音像を刻んで草堂に安置したのが当寺のはじめというが、斉衡年間(854年〜857年)に左大臣の藤原緒嗣が伽藍を造営したとも伝える。文暦元年(1234年)、後堀河上皇を当寺に葬るなど、歴代の朝廷の崇敬を得て栄えた

 と案内板にあるが、熊野信仰に篤かった後白河上皇はこの地に熊野権現を勧請した。寺は新那智山と号し、熊野修験者の本山に並ぶ扱いを受け、20町四方の広大な境内に数多くの堂塔伽藍が建ち並んだという。しかし応仁の乱で寺は焼き尽くされしまった。

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