カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

アドレス日本一周 east[97]

投稿日:2013年11月5日

最北端からいよいよ南下

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2008年12月8日

 12月8日。朝から激しく雪が降っている。「民宿宗谷岬」の朝食。これが「民宿宗谷岬」での最後の朝食になる。ハムエッグとタラの焼き魚、海苔…といった朝食をおいしくいただいた。
「さー、出発だ!」
 外に出ると、何と佐々木さんが待ち構えていた。
「300日3000湯」で何度となく出会った人。名寄のトヨタの販売店の店長さんで、部下の大石さんを乗せ、夜中の3時に名寄を出た。この雪の中、トヨタ車を走らせて来てくれた。
「今日はカソリさんにトコトン付き合いますよ!」
 佐々木さんは初めて会ったときと同じようなことをいったが、その時の様子を紹介しよう。

第245日目
 朝からザーザー降りの雨…。そんな中、ホンダのディグリーに乗る「佐々木さん」が来てくれた。夜明けとともに名寄を出発し、大雨をついて走り、江部乙温泉まで来てくれたのだ。「今日はトコトン、カソリさんにつき合わせてもらいますよ」とやる気満々。
 カソリ&ササキの温泉めぐりがはじまった。
 第1湯目は芦別温泉の日帰り湯「星遊館」。大規模な温泉施設。大浴場と露天風呂に入る。1湯ごとに湯につかっている写真を携帯でとり、それを速報で昭文社のネットに送っているが、すっかり意気投合した「カソリ&ササキ」は「それぞれの温泉でポーズを変えよう!」ということになった。で、ここでは「ガッツポーズ編」。広々とした大浴場の大風呂で、カソリの得意な「さー、行くゾ!」のガッツポーズを2人でする。
 第2湯目はエルム高原温泉。大浴場の内風呂のみ。浴室からは高原の風景を眺める。ここでのポーズは「握手編」。湯につかりながらガッチリと握手をかわす。
 第3湯目は滝川温泉「ふれ愛の里」。大浴場と露天風呂。大浴場には熱めの湯と温めの湯、2つの大風呂。その他の湯船もある。露天風呂にはヒバ風呂と岩風呂。ここでのポーズは「桶隠し編」。露天のヒバ風呂で大事なところの「桶隠しポーズ」。「ほんとうは北海道特有のあの大フキの葉がいいんですけどね」と佐々木さん。いいノリをしている。
 第4湯目は新ないえ温泉「ホテル北乃湯」。大浴場と露天風呂はともに温めの湯。ここでのポーズは「尻の舞編」。携帯をセルフターマーにしてやるのだが、なかなかうまくいかずに何度も繰り返した。そしてついに成功。ところで佐々木さんは大手自動車会社の所長さん…。(この「尻の舞編」には後日談があって、昭文社の担当の桑原さんの逆鱗にふれ、な、なんとサイトの速報欄からは削除された。桑原さん、さんざん苦労したんですけどねえ)
 第5湯目は上砂川岳温泉「パンケの湯」。大浴場の内風呂のみ。ここでのポーズは「ワニさん編」。湯船のふちに置いた携帯に向かってワニさんスタイルで突進。「ウォーーーッ」と雄たけびを上げる。よくやるよ、ほんとうに。
 第6湯目は歌志内温泉「チロルの湯」。大浴場と露天風呂。ここでのポーズは「ヘルメット&グローブ編」。およそ温泉の入浴には似つかわしくないヘルメットとグローブを浴室内にもちこみ、そっと露天風呂へ。そこでヘルメットをかぶり、グローブをして湯につかり、「我らライダー!」と携帯に向かって叫ぶのだ。あまりの出来栄えの良さ(!?)に感動し、固い握手をかわした。ここが佐々木さんと一緒に入る温泉の最後になった。

昭文社刊『300日3000湯めぐり日本一周・下巻』より

 佐々木さんはその後も、「北海道一周」中、何度となく来てくれた。

「民宿宗谷岬」を出発。宗谷岬の「日本最北端の地碑」の前に立ち、国道238号で稚内へ。その途中にある稚内空港に立ち寄った。ここで先に来ていたスズキ撮影班の中部印刷の杉浦さんやカメラマンの松村さんらを見送った。猛吹雪の中、一緒になってさんざん苦労した仲なので、何とも辛い別れになった。
「みなさ〜ん、ほんとうにお世話になりました!」

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「民宿宗谷岬」の朝食
宗谷岬は朝から雪が降っている


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宗谷岬に佐々木さんが来てくれた!
これが最後の「日本最北の地碑」だ


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