カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

アドレス日本一周 east[55]

投稿日:2013年9月14日

雪がチラチラ降ってくる

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2008年11月30日

 11月30日。苫小牧駅前の「東横イン」の「おにぎり&味噌汁」の朝食(無料)を食べ、「さー、行くぞ!」と気合を込めて外に出ると、な、なんとカブタン夫妻がいるではないか。「300日3000湯」の鹿部温泉でバースデーケーキをプレゼントしてくれたカブタン夫妻だ。
 カブタンは前夜、旭川から札幌に行き、カブタン旦那と合流し、四駆を走らせて来てくれた。カブタンの勤務地は旭川、カブタン旦那は札幌なのだ。そんなカブタン夫妻と鵡川まで一緒に行くことにした。
「東横イン」の前を走り出そうとしたとき、今度は池田さんが来てくれた。池田さんは江別から駆けつけて来てくれた。江別から苫小牧というと、かなりの距離だ。それにもかかわらず出勤前に来てくれた。
 以前、弟子屈でバイク誌『ツーリングGO!GO!』のミーティングが開催されたとき、ぼくはゲストで呼ばれたが、池田さんとはそのときに会っている。そんな池田さんからは奥様手づくりの生キャラメルの差し入れをしてもらった。
 池田さんに見送られ、苫小牧を出発。国道36号→国道235号を行く。カソリのアドレスの後にカブタン夫妻の四駆がついて走る。
 それにしても寒い朝だ。雪がチラチラ降っている。ヘルメットのシールドにこびりつく雪を振り払いながらアドレスを走らせた。
 鵡川の道の駅「むかわ四季の館」でアドレスを止める。カブタン夫妻とカンコーヒーで乾杯し、しばしの歓談。なんとも名残おしかったが、ここで2人と別れた。
「カブタ〜ン、またな〜!」
 シシャモが名物の鵡川を過ぎると、日高に入る。
 日高は旧国名だ。
 北海道は明治2年に10国(のちに11国)に国分けされ、86郡が置かれた。
 日高はそのひとつの日高国で、沙流、新冠、静内、三石、浦河、様似、幌泉の7郡が置かれた。今の時代、「郡」は過去の遺物のようになってしまったが、かつてはきわめて重要な行政の区域だった。
 ちなみに「北海道」もそのときに名づけられた。
 従来の「七道」にならったネーミングで、これによって「八道」になり、北海道、南海道、東海道、西海道の東西南北道が出そろったことになる。
 おもしろいことに、その中で今、地域名としてしっかり残っているのは北海道だけといってもいい。東海道は地域名というよりも街道名になってしまっている。
 新冠まで来ると、雲の切れ間から青空が見えてきた。
 新冠の道の駅「サラブレッド新冠」で小休止したが、ここにはあの伝説の名馬、ハイセイコーの銅像が建っている。ハイセイコー(1970年〜2000年)は日本中を空前の競馬ブームに巻き込んだ立役者。生産者は新冠の武田牧場だ。
 ハイセイコーの銅像の台座には、
「誰のために走るのか 何を求めて走るのか 恋に別れがあるように この日が来るのが恐かった…」
 で始まる「さらばハイセイコー」の歌詞が刻み込まれている。
 新冠から静内を通り、コンブで有名な三石海岸へ。ここでも道の駅「みついし」でアドレスを止めた。何しろ強烈な寒さなので、休憩の回数が多くなる。
 道の駅「みついし」には温泉がある。三石昆布温泉「歳三」(入浴料420円)。さっそく「歳三」の大浴場と露天風呂の湯につかる。露天風呂の前は太平洋の大海原だ。
 湯から上がると館内のレストランで昼食。「ジンギスカン定食」(880円)を食べた。温泉に入り、ジンギスカンを食べて元気が出たところで、国道235号で浦河に向かってアドレスを走らせた。

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「東横イン」の朝食
太平洋岸の国道235号を行く


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新冠の道の駅「サラブレッドロード新冠」
ハイセーコーの銅像


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三石海岸
三石昆布温泉「歳三」の露天風呂


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昼食の「ジンギスカン定食」


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