カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

アドレス日本一周 east[4]

投稿日:2013年7月20日

積み木細工のような展望台

千葉←東京←神奈川←静岡←神奈川←東京
2008年11月22日

 千葉からは国道16号で木更津へ。木更津からは「東日本編」第1番目の岬、富津岬に向かう。岬の付け根が富津の集落になっている。漁港もある。
 富津の集落に入っていくと、民宿の看板をあちこちで見かけ、魚のにおいが鼻をつく。
 富津岬は東京湾に延びた下洲と呼ばれる長さ5キロほどの砂州でできている。岬を境にして東京湾は内湾と外湾に分かれ、北は日本有数の臨海工業地帯の京葉工業地帯、南は風光明媚な南房総国定公園になっている。富津岬の北と南では、世界がまるで違う。
 富津岬は岬全体が自然公園になっている。岬の入口には食堂や売店が並んでいる。
 岬公園に入っていくと、1度に7000人が泳げるというジャンボプールや内房(房総半島の東京湾側)最大の富津海水浴場、潮干狩り場などがある。
 クロマツの防砂林の中をアドレスで走ると、プーンと潮の香が漂ってくる。それがたまらない。岬の突端まで行くと、まるで積み木細工のようにコンクリートのテラスを積み重ねて階段でつないだ、何とも奇妙な、それでいて印象的な展望台がある。
 最上階までは結構な上りで、ハアハア息を切らしてしまうが、登るだけの価値はある。潮風に吹かれながらの、360度の大展望はすばらしいものだ。
 今、アドレスで走ってきた道が砂州の中に一直線に延びている。目を左に移すと、威容を誇る新日鉄の君津製鉄所が見える。
 目の前の海は東京湾の難所、浦賀水道。対岸は「西日本編」で最初に立った岬の観音崎。台地上の観音埼灯台がはっきりと見える。横須賀の町並みも手の届くほどの距離に見えている。
 富津岬と観音崎の間の狭い海を大小さまざまな船が行き来する。コンテナを満載にした大型船も通り過ぎていく。その間の距離といったら、10キロほどでしかない。
 富津岬は東京湾の要衝の地。明治以降は要塞地帯として一般人の立ち入りは禁止されていた。富津岬にはそのような歴史も秘められている。
 富津岬入口の「小松」で昼食。まずは富津岬名物のアサリを食べる。「アサリのフライ」(800円)だ。次に「海鮮丼」(1700円)を食べる。この海鮮丼にはマグロ、アジ、イカ、アオヤギ、コノシロ、エビ、カンパチ、タイ、ミル貝、ニシ貝と全部で10種ものネタが入っていた。

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富津岬の展望台
展望台から長い砂州を見下ろす


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対岸の観音崎を見る
きらめく浦賀水道


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富津岬の「アサリのフライ」
富津岬の「海鮮丼」


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