カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[57日目]

投稿日:2017年10月21日

500湯達成にカンパイ

西部編 8日目(2007年1月17日)

 箱山温泉「元湯箱山温泉」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、納豆、塩ジャケ、半熟卵、ヤマイモ、サラダ、のり、漬物の朝食を食べ、降りしきる雪の中、箱山温泉を出発。時間は9時30分。

 第1湯目はよませ温泉の日帰り湯「日新の湯」。ここはよませスキー場にある温泉。一番湯の内風呂と露天風呂に入った。にごり湯。露天風呂には「屋根から落ちる雪に注意して下さい」の貼紙。それがいかにもスキー場の温泉らしい。

 第2湯目は竜王温泉の日帰り湯「三ヶ月の湯」。竜王スキー場にある温泉。外は一面の銀世界だが、浴室内はもうもうと湯気がたちこめる別世界。まさに「温泉天国」だ。

 第3湯目は北志賀温泉「高社の湯」。ここは高井富士スキー場の温泉。スキーシーズンの入浴料は1000円。それ以外の季節だと600円なので、スキーシーズンは400円の割高料金になる。ここには大露天風呂があるが、割高料金の期間、露天風呂は閉鎖される。これって、何か、おかしい。普通に考えると、露天風呂の閉鎖されている期間は割引料金になると思うのだが…。まあ、いいか。

 スキー場の温泉3湯に入ったあとは、第4湯目の馬曲温泉「望郷の湯」へ。ここでは雪見の露天風呂に入った。だが残念ながら深い霧がたちこめ、雪景色を眺めることはできなかった。湯から上がると食堂で昼食。「もりそば」の大盛りを食べた。それと野沢菜。そばの味も悪くはなかったが、驚いたのは野沢菜だ。信州に入ってからは何度となく野沢菜を食べたが、ここの野沢菜はピカ一のうまさ。野沢菜といえば野沢温泉が発祥の地だが、さすが本場に近いだけのことはある。

 第5湯目は中尾温泉の共同浴場「中尾の湯」。入浴料の100円は入口の賽銭箱に入れる。

 第6湯目の野沢温泉では温泉街の中心の共同浴場「大湯」に入りたかったが、わさわさと混みあっていたので、そこからわずかに下ったところにある「河原湯」に入った。入口の賽銭箱に100円を入れ、ゆったり気分で熱めの湯につかった。湯のそそぎ口には「熱湯注意」の注意書き。ここでは毎日、「河原湯」に入りにくるという地元の人と「湯の中談義」。その人はマナーの悪い入浴客が多いといって嘆いていた。共同浴場は「入る」ものではなく「入らせてもらう」もの。我々よそ者はそのような感謝の気持ちが絶対に必要だと、「湯の中談義」であらためて痛感させられた。「河原湯」を上がったところで桑原さんとの別れ…。桑原さんはここから東京へと帰っていく。

「桑原さん、またなー!」

 野沢温泉からは千曲川の谷間に下り、国道117号に出た。

 第7湯目はいいやま湯滝温泉の日帰り湯「いいやま湯滝温泉」。ここでは大露天風呂の湯につかったが、最高の気持ちよさ。入浴客はぼく一人。寒い季節、入浴客はあまり露天風呂に入ろうとはしないので、このように独占できるのだ。どっぷりと湯につかり、千曲川の雪景色を眺めた。

 第8湯目は戸狩温泉の日帰り湯「暁の湯」。浴室内は湯気で何も見えず。石の湯船の濁り湯につかった。湯上りにはラムネを飲んだ。

 第9湯目は長嶺温泉の日帰り湯「長嶺温泉」。内風呂と露天風呂と入ったが、ここが記念すべき第500湯目。湯から上がると、大広間で夕食。「長嶺定食」を食べた。「とんかつ定食」だった。まだ食べ終わらないうちに、「カソリさん、500湯達成、おめでとう!」といって、飯山市職員の「索太郎さん」が駆けつけてくれた。「リポビタンD」と「魚肉ソーセージ」の差し入れを持って。何ともうれしい温泉のプロ、「索太郎さん」との出会いだ。短い時間ではあったが、「索太郎さん」からは温泉にまつわる様々な話を聞いた。

「このあたりの温泉は千曲川の右岸に集中していて、飯山市側の左岸に温泉はほとんどないのですよ」

「飯山市の温泉というと、カソリさんが入ってきた湯滝温泉と戸狩温泉のほかに北竜湖と斑尾高原にあるんです。これら4湯が飯山四湯といったところでしょうか」

「地図には出てませんが、新潟との県境の山麓一帯には温泉が点々とありますよ」

「索太郎さん」は飯山市の温泉入浴指導員。温泉に関しての講演もよくしているという。それだけに「索太郎さん」の温泉の知識、情報はじつに豊富。そして何よりも温泉が大好きな人。生まれてまもない娘さんには英才教育をほどこしていて、まだ生後6ヵ月だというのに、百合居温泉を皮切りに、すでに30湯もの温泉に入れているというから驚きだ。

 そんな「索太郎さん」と別れ、国道292号で湯田中へ。今晩の宿、穂波温泉の「日野屋旅館」に到着したのは20時30分。第10湯目の「宿湯」に入ったあと、自分一人で「500湯達成!」の祝杯を上げるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 箱山温泉「元湯箱山温泉」
朝食 箱山温泉「元湯箱山温泉」 ご飯、味噌汁、納豆、塩ジャケ、半熟卵、ヤマイモ、サラダ、のり、漬物
9時30分 箱山温泉「元湯箱山温泉」 出発
492湯目 よませ温泉「日新の湯」(500円)
493湯目 竜王温泉「三ヶ月の湯」(500円)
494湯目 北志賀温泉「高杜の湯」(1000円)
495湯目 馬曲温泉「望郷の湯」(500円)
昼食 馬曲温泉「望郷の湯」 「もりそば大」(800円)、「野沢菜」(200円)
496湯目 中尾温泉「中尾の湯」(100円)
497湯目 野沢温泉「河原湯」(100円)
「桑原さん」との別れ…
498湯目 いいやま湯滝温泉「いいやま湯滝温泉」(400円)
499湯目 戸狩温泉「暁の湯」(400円)
500湯目 長嶺温泉「長嶺温泉」(400円)
夕食 「長嶺温泉」 「長嶺定食」(800円)
「索さん」との出会い
20時15分 穂波温泉「日野屋旅館」(1泊朝食7350円)
501湯目 穂波温泉「日野屋旅館」(1泊朝食7350円)
本日の走行距離数 72キロ
本日の温泉入浴数 10湯

箱山温泉「元湯箱山温泉」の朝湯に入る「元湯箱山温泉」の朝食を食べる「元湯箱山温泉」を出発

箱山温泉「元湯箱山温泉」の朝湯に入る 「元湯箱山温泉」の朝食を食べる 「元湯箱山温泉」を出発

よませ温泉「日新の湯」「日新の湯」の露天風呂竜王温泉「三ヶ月の湯」への道

よませ温泉「日新の湯」 「日新の湯」の露天風呂 竜王温泉「三ヶ月の湯」への道

竜王温泉「三ヶ月の湯」北志賀温泉「高杜の湯」に入る馬曲温泉「望郷の湯」の露天風呂に入る

竜王温泉「三ヶ月の湯」 北志賀温泉「高杜の湯」に入る 馬曲温泉「望郷の湯」の露天風呂に入る

「望郷の湯」の「もりそば大」「望郷の湯」の「野沢菜」北志賀の雪道を行く

「望郷の湯」の「もりそば大」 「望郷の湯」の「野沢菜」 北志賀の雪道を行く

野沢温泉への道中尾温泉「中尾の湯」野沢温泉「大湯」

野沢温泉への道 中尾温泉「中尾の湯」 野沢温泉「大湯」

千曲川の流れいいやま湯滝温泉「いいやま湯滝温泉」「いいやま湯滝温泉」の露天風呂

千曲川の流れ いいやま湯滝温泉「いいやま湯滝温泉」 「いいやま湯滝温泉」の露天風呂

戸狩温泉「暁の湯」長嶺温泉長嶺温泉の玄関

戸狩温泉「暁の湯」 長嶺温泉 長嶺温泉の玄関

長嶺温泉の「長嶺定食」

長嶺温泉の「長嶺定食」    

Comments

Comments are closed.

  • ツイッター

  • 新刊紹介


    風まかせ No.65
    11月6日発売

    巻頭特集
    我、ライダーであり続ける男

    生涯旅人・賀曽利 隆

    HO-BO-NIPPON

    奥秩父 峠道の残照


    アンダー400 No.66
    10月6日発売

    賀曽利隆の日帰り林道ガイド

    番外編

  • ツーリングマップル

    ツーリング情報満載の地図
    「ツーリングマップル」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    リング式、文字の大きな
    「ツーリングマップルR」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    発売に寄せて賀曽利のコメント
  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    7月24日発売
    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税

  • 携帯からもアクセス

    携帯からのアクセスで不具合が生じました。誠に申し訳ありませんが、パソコン等からアクセスをお願いします。タブレット、スマートフォンからのアクセスは可能です。
  • 3.11 応援ステッカー

    フォトグラファー小原信好さんが、東北応援ステッカーを作成しました。興味のある方はぜひ小原さんのブログ
    http://ameblo.jp/hokkaider/entry-10852098083.html

    をチェックしてください。ステッカーの元データは上記の写真をクリックすることでもダウンロードできます。
Scroll Up