カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[45日目]

投稿日:2017年8月29日

「シルクロード軍団」の忘年会

甲信編 21日目(2006年12月21日)

 春日温泉「国民宿舎もちづき荘」の朝湯に入り、納豆、のり、塩ジャケ、玉子焼き、ソーセージ、山ゴボウ、サラダ、ご飯、味噌汁といった朝食を食べ、9時に春日温泉を出発。

 第1湯目は布施温泉。ここは朝からワサワサ混み合っていた。大浴場は湯気でモウモウ。何しろ外気温は低いので、露天風呂には一人もいなかった。湯から上がると大広間で休憩したが、大広間も満員状態。大盛況の布施温泉だ。

 国道142号で笠取峠を越え、蓼科温泉の日帰り湯「権現の湯」に行くと、残念ながら本日、定休日。

 第2湯目は望月温泉「みどりの村」。ここの湯は源泉掛け流し。山中のわかりにくい温泉なのに、湯の良さもあってか、けっこうな入浴客が来ていた。大浴場、露天風呂の湯から上がり、まさに出ようとしたときのことだ。何と「天津→イスタンブール」の「シルクロード横断」を一緒に走った「シルクロード軍団」の斎藤さんに出会った。思わず、「斎藤さん!」と大きな声を出してしまった。

 斎藤さんはじつは「カソリの捕獲」を目指して信州にやってきた。インターネットカフェでカソリ情報をキャッチ。上田の「秋和鉱泉旅館」に泊まり、望月温泉に狙いを定めてやってきたという。すごい推理。斎藤さんには「ユンケル」、「ローヤルゼリー」、「ロッテのチョコ」を差し入れてもらった。それと金比羅さんのお守り。斎藤さんはバイクでの四国八十八ヵ所の巡礼旅から帰ってきたばかりだという。

「今夜はシルクロード軍団の忘年会をしましょう!」
 ということになった。

『ツーリングマップル』を見ながら海ノ口温泉に泊まることにし、すぐさま温泉旅館「和泉館」に電話すると、一発で宿がとれた。宿への集合を19時にした。斎藤さんは望月温泉の湯に入ったあと、別所温泉に行くという。ぼくは内山峠を目指すのだ。

 国道254号の内山峠で折り返し、第3湯目の初谷温泉へ。ここは信州の秘湯。山中の一軒宿「初谷温泉」の湯に入る。赤茶けた温めの湯。ミネラル分の濃い味がする。隣の湯船は無色透明無味無臭の湯で、こちらは真水を沸かしたもの。つづいて内山温泉に行ったが、「丸正旅館」も「相立館」も廃業湯。内山温泉からは国道254号で佐久にくだった。

 第4湯目は洞源湖温泉「クアハウス佐久」。大きな湯船の無色透明の湯につかる。裸で入れるのはここだけ。それ以外はすべて水着着用。湯から上がると大広間は忘年会で盛り上がっていた。おばちゃんたちはカラオケで熱唱中。それを聞いているとミカンやら餅やら和菓子などを差し入れしてもらった。次の美笹温泉は休業中だった。

 第5湯目は佐久一萬里温泉「ホテルゴールデンセンチュリー」。ここの入浴料は1000円で安くはないが、宿泊はビジネスホテル並み。大浴場のしょっぱい味がする湯につかる。歩行浴の大きな湯船もある。

 国道141号からわずかに入ったところにある日帰り温泉、海尻温泉「灯明の湯」は本日休業。ということで今晩の宿、第6湯目の海ノ口温泉へ。「和泉館」に到着したのは18時30分。宿の女将さんは愛想よく迎えてくれ、「寒かったでしょう」とやさしい言葉をかけてくれた。まずは温泉。「宿湯」につかる。源泉は赤茶けた湯の色。飲泉可。おまけに24時間、いつでも入浴できる。そんな良質の湯から上がると、斎藤さんが19時ジャストにやってきた。別所温泉の「石湯」に入ったあと、霊泉寺温泉、大塩温泉と共同浴場めぐりをしてきたという。

 斎藤さんが湯から上がったところで、我ら「シルクロード軍団」の忘年会を開始。すでにほかのお客さんの夕食は終わり、食堂は我々2人だけになった。まずはビールで乾杯。ビールを飲み尽くしてしまうと次はワイン。斎藤さん持参の年代ものの「ボルドー」を飲んだ。「ボルドー」の赤を飲みながら「シルクロード横断」の積もる話をするのだった。そのときのハイライトシーンといってもいいパミール高原のトルガルト峠越えの写真を斎藤さんに見せてもらった。

 宿の女将さんは少しもやな顔をしないで、我々の忘年会を見守ってくれた。ありがたいことだ。「この漬物、おいしいですねえ」というとすぐに追加して持ってきてくれたり、「ボルドー」を空にすると地酒の熱燗を用意してくれたり、「楽しそうでいいわね」と声をかけてくれたり…。最後にあたたかいご飯を食べ、忘年会を兼ねた夕食を終えた。そのあとは部屋でクリスマスパーティー。斎藤さんが用意してくれたクリスマスケーキをいただくのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 春日温泉「国民宿舎もちづき荘」
朝食 春日温泉「国民宿舎もちづき荘」 納豆、のり、塩ジャケ、玉子焼き、ソーセージ、山ゴボウ、サラダ、ご飯、味噌汁
9時 春日温泉「国民宿舎もちづき荘」を出発
笠取峠(峠返し)
立科温泉(定休日)
385湯目 布施温泉「布施温泉」(400円)
386湯目 望月温泉「みどりの村」(450円)
「斎藤さん」との出会い
内山峠(峠返し)
387湯目 初谷温泉「初谷温泉」(700円)
内山温泉(廃業湯)
388湯目 洞源湖温泉「クアハウス佐久」(700円)
美笹温泉(休業中)
389湯目 佐久一萬里温泉「ホテルゴールデンセンチュリー」(1000円)
海尻温泉(休業中)
18時30分 海ノ口温泉「和泉館」(1泊2食8000円)
390湯目 海ノ口温泉「和泉館」
「斎藤さん」と合流
夕食 鍋、刺身、天ぷら、カキフライ、ヤマイモ、漬物、ご飯、味噌汁
そのあとのクリスマスパーティーでは「斎藤さん」の持ってきてくれたクリスマスケーキをいただく
本日の走行距離数 169キロ
本日の温泉入浴数 6湯

早朝の春日温泉から眺める浅間山春日温泉「国民宿舎もちづき荘」の朝湯に入る「国民宿舎もちづき荘」の朝食

早朝の春日温泉から眺める浅間山 春日温泉「国民宿舎もちづき荘」の朝湯に入る 「国民宿舎もちづき荘」の朝食

「国民宿舎もちづき荘」を出発国道142号を行く国道142号から眺め浅間山

「国民宿舎もちづき荘」を出発 国道142号を行く 国道142号から眺め浅間山

国道142号の笠取峠立科温泉「権現の湯」は本日定休日望月温泉

国道142号の笠取峠 立科温泉「権現の湯」は本日定休日 望月温泉

望月温泉での斎藤さんとの出会い斎藤さんからの差し入れの数々国道254号の内山峠

望月温泉での斎藤さんとの出会い 斎藤さんからの差し入れの数々 国道254号の内山峠

内山峠近くの初谷温泉内山温泉「丸正旅館」は廃業湯美笹温泉「レストハウス美笹」は休業中

内山峠近くの初谷温泉 内山温泉「丸正旅館」は廃業湯 美笹温泉「レストハウス美笹」は休業中

佐久一萬里温泉「ホテルゴールデンセンチュリー」海ノ口温泉「和泉館」に到着!「和泉館」で斎藤さんと乾杯!

佐久一萬里温泉「ホテルゴールデンセンチュリー」 海ノ口温泉「和泉館」に到着! 「和泉館」で斎藤さんと乾杯!

「和泉館」の夕食

「和泉館」の夕食    

Comments

Comments are closed.

  • ツイッター

  • 新刊紹介


    風まかせ No.65
    11月6日発売

    巻頭特集
    我、ライダーであり続ける男

    生涯旅人・賀曽利 隆

    HO-BO-NIPPON

    奥秩父 峠道の残照


    アンダー400 No.66
    10月6日発売

    賀曽利隆の日帰り林道ガイド

    番外編

  • ツーリングマップル

    ツーリング情報満載の地図
    「ツーリングマップル」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    リング式、文字の大きな
    「ツーリングマップルR」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    発売に寄せて賀曽利のコメント
  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    7月24日発売
    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税

  • 携帯からもアクセス

    携帯からのアクセスで不具合が生じました。誠に申し訳ありませんが、パソコン等からアクセスをお願いします。タブレット、スマートフォンからのアクセスは可能です。
  • 3.11 応援ステッカー

    フォトグラファー小原信好さんが、東北応援ステッカーを作成しました。興味のある方はぜひ小原さんのブログ
    http://ameblo.jp/hokkaider/entry-10852098083.html

    をチェックしてください。ステッカーの元データは上記の写真をクリックすることでもダウンロードできます。
Scroll Up