カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[31日目]

投稿日:2017年7月27日

諏訪湖周辺の温泉をめぐる

甲信編 7日目(2006年12月7日)

 下諏訪温泉「山王閣」の朝湯に入る。湯につかりながら諏訪盆地を見下ろし、諏訪湖を眺め、絶景湯を楽しんだ。湯から上がると、ワカサギの甘露煮、タコの醤油漬け、半熟卵、納豆、サラダ、ナメコ、カマボコ、ヒジキ、のり、ご飯、みそ汁の朝食を食べる。

 9時、下諏訪温泉「山王閣」を出発。ここには連泊し、諏訪の温泉をめぐる。

 まずは隣接する諏訪大社下社の秋宮を参拝。境内の展望台からは諏訪湖を一望。正面には富士見峠を見る。左手の八ヶ岳の峰々と右手の南アルプスの山並みの間がストンと落ち込んでいる。そこが国道20号の通る富士見峠。峠の向こうには富士山が見えている。

 さ〜、出発だ。スズキST250を走らせ、国道20号で富士見峠に向かっていく。

 第1湯目は甲州街道の金沢宿にある金沢温泉の日帰り湯「金鶏の湯」。昨日は定休日で入れなかった温泉施設。金沢宿から金沢林道を行ったところに、武田の金山、金鶏金山跡があるが、「金鶏の湯」の名前はそこからきている。ここは地元のみなさんの社交場といった趣で、湯につかりながら地元の常連さんたちの会話を聞いている。湯から上がると、『ツーリングマップル』を見ながらプラニング。その結果、諏訪盆地をとりまく峠の「峠返し」で諏訪の温泉をめぐることにした。

 金沢温泉からは国道20号で富士見峠まで行って折り返し、茅野まで戻ると国道152号で第2湯目の尖石温泉へ。縄文遺跡で名高い尖石遺跡の近くに新しくできた日帰り湯の「縄文の湯」に入る。内風呂と露天風呂に入ったあと、大広間で昼食。信州そばの大盛りの「でかざるそば」と「おにぎり」を食べた。「でかざるそば」は新ソバを使っているとのことで風味があり、しっかりとした歯ごたえがあった。日本人は「そば派」と「うどん派」に大きく分けられるという。「そば派」と「うどん派」では気質も性格も違うという研究結果も出ている。ぼくは「うどん派」で、そばとうどんがあれば、迷わずにうどんを注文する。ところが信州にやってくると、無性にそばを食べたくなる。それだけ信州のそばには当り外れが少なくて、どこで食べてもうまいということなのだ。

「縄文の湯」から国道299号で八ヶ岳の麦草峠に向かっていく。その途中には第3湯目、石遊の湯温泉の日帰り湯「石遊の湯」。屋根つきと屋根なしの2つの露天風呂に入った。茶褐色の湯の色。まわりのカラマツ林はすっかりと葉を落とした冬枯れの風景。湯から上がると休憩所でひと休み。そこでは2人の入浴客が碁をさしていた。

「石遊の湯」から麦草峠を登っていったが、国道299号は冬期閉鎖中。ゲートの前で折り返した。

 国道299号の1本南側の道、県道191号沿いの奥蓼科温泉郷の温泉をめぐる。まずは一番奥にある渋ノ湯温泉に行ったが、冬期閉鎖で入れなかった。

 第4湯目は渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」の湯。木の湯船、木の洗い場。湯船には木の蓋がしてある。蓋を外して温めの湯につかった。湯は若干の白濁湯。

 第5湯目は明治温泉「明治温泉旅館」の湯。気温は昼間でも氷点下なので、日陰はツルンツルンのアイスバーン。ツーッと滑り、あわや転倒、谷底に落下か…というピンチに見舞われたが、かろうじて体制を立て直し、転倒しなかった。危うし、危うし。

「明治温泉旅館」の玄関には明治40年頃の写真が飾られている。明治温泉の開湯は明治21年だとのことで、名前の由来は「明らかに治る」から来ているのだという。湯と冷泉に交互に入るのがここの入浴法だ。

 第6湯目は渋川温泉「保科館」の湯。石造りの湯船で源泉掛け流し。有色の湯。熱めの湯の内風呂と温めの湯の露天風呂に交互に入った。ここには温泉プールもある。湯から上がり、出発しようとすると、若奥さんに「がんばってください」と激励され、温泉煎餅をもらった。

 国道152号に戻ると、大門峠に向かっていく。冬の日暮れは早い。ここからはナイトランの温泉めぐり。アイスバーンでステーンをやらないことを祈るばかりだ。

 第7湯目は蓼科温泉。国道152号からスズラン峠を越える県道を行ったところにある。蓼科温泉では共同浴場の湯に入った。無色透明の熱めの湯。湯から上がるとスズラン峠まで行き、峠上で折り返した。

 国道152号まで戻ると、国道沿いにある湯川温泉「河童の湯」でST250を止めた。だが、残念ながら定休日。
 第8湯目は音無温泉「音無の湯」。趣のある露天風呂。樽風呂もある。湯から上がると夕食の「けんちん汁定食」を食べた。

 第9湯目は白樺湖畔の白樺湖温泉「すずらんの湯」。大浴場と露天風呂。湯上がりにカルピスを飲み、大門峠の真上でST250を止めた。峠上ではビーナスラインと交差する。

 大門峠の峠返しで来た道を引き返す。最後に尖石温泉の近くにある河原温泉「河原の湯」に行ったが、ここも定休日で入れなかった…。

 下諏訪温泉の「山王閣」に戻ったのは21時40分。あらかじめ宿が決まっているのはなんとも楽なことだ。すぐさま宿湯に入り、湯につかりながら諏訪の夜景を眺めるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 下諏訪温泉「山王閣」
朝食 下諏訪温泉「山王閣」 ワカサギの甘露煮、タコの醤油漬け、半熟卵、納豆、サラダ、ナメコ、カマボコ、ヒジキ、のり、ご飯、味噌汁
9時 下諏訪温泉「山王閣」を出発
諏訪大社下社の秋宮に参拝
260湯目 金沢温泉「金鶏の湯」(400円)
富士見峠(峠返し)
261湯目 尖石温泉「縄文の湯」(400円)
昼食 「縄文の湯」 「でかざるそば」(500円)、「おにぎり」(100円)
262湯目 石遊の湯温泉「石遊の湯」(500円)
麦草峠(冬期閉鎖)
渋ノ湯温泉(冬期休業)
263湯目 渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」(800円)
奥蓼科渋温泉(入浴料が1500円なのでパス)
264湯目 明治温泉「明治温泉旅館」(800円)
265湯目 渋川温泉「保科館」(800円)
266湯目 蓼科温泉「共同浴場」(400円)
スズラン峠(峠返し)
湯川温泉「河童の湯」(定休日)
267湯目 音無の湯温泉「音無の湯」(700円)
夕食 「音無の湯」 「けんちん汁定食」(700円)
268湯目 白樺湖温泉「すずらんの湯」(700円)
大門峠(峠返し)
河原温泉(定休日)
21時40分 下諏訪温泉「山王閣」(1泊朝食6000円)
本日の走行距離数 160キロ
本日の温泉入浴数 9湯

下諏訪温泉「山王閣」からの眺め下諏訪温泉「山王閣」の朝食下諏訪温泉「山王閣」を出発

下諏訪温泉「山王閣」からの眺め 下諏訪温泉「山王閣」の朝食 下諏訪温泉「山王閣」を出発

諏訪大社下社の秋宮を参拝諏訪大社下社秋宮の「御神湯」諏訪大社下社秋宮の展望台からの眺め

諏訪大社下社の秋宮を参拝 諏訪大社下社秋宮の「御神湯」 諏訪大社下社秋宮の展望台からの眺め

金沢林道入口からの眺め金沢林道を行く金沢温泉「金鶏の湯」

金沢林道入口からの眺め 金沢林道を行く 金沢温泉「金鶏の湯」

尖石温泉「縄文の湯」尖石温泉「縄文の湯」の「でかざるそば」と「おにぎり」石遊の湯温泉「石遊の湯」

尖石温泉「縄文の湯」 尖石温泉「縄文の湯」の「でかざるそば」と「おにぎり」 石遊の湯温泉「石遊の湯」

石遊の湯温泉「石遊の湯」の露天風呂国道299号は冬期閉鎖渋ノ湯温泉は冬期休業中

石遊の湯温泉「石遊の湯」の露天風呂 国道299号は冬期閉鎖 渋ノ湯温泉は冬期休業中

渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」の湯明治温泉「明治温泉旅館」

渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」 渋御殿湯温泉「渋御殿湯旅館」の湯 明治温泉「明治温泉旅館」

渋川温泉「保科館」渋川温泉「保科館」の湯蓼科温泉「共同浴場」

渋川温泉「保科館」 渋川温泉「保科館」の湯 蓼科温泉「共同浴場」

湯川温泉「河童の湯」は定休日音無の湯温泉「音無の湯」音無の湯温泉「音無の湯」の露天風呂

湯川温泉「河童の湯」は定休日 音無の湯温泉「音無の湯」 音無の湯温泉「音無の湯」の露天風呂

音無の湯温泉「音無の湯」の大樽風呂音無の湯温泉「音無の湯」の「けんちん汁」大門峠に到達!

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