カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[30日目]

投稿日:2017年7月26日

信州の温泉めぐりを開始する

甲信編 6日目(2006年12月6日)

 下部温泉「涌仙閣」の朝湯に入り、塩ジャケ、ゆで卵、のり、厚揚げ、シラスおろし、ご飯、味噌汁の朝食を食べ、8時50分に出発。

 第1湯目は下部温泉に近い湯沢温泉。国道300号からわずかに入ったところにある「不二ホテル」の湯に入る。熱めの湯と温めの湯の2つの湯船。湯につかっていると、目の前を身延線の電車が通り過ぎて行った。

 湯沢温泉「不二ホテル」の湯から上がると、国道52号を北へ。増穂の「やまなみの湯」は定休日で入れなかった。

 韮崎の近くまで来たところで、白山温泉に行ったのだが、またしても定休日で入れなかった。月曜日もそうだが、火曜日も定休日のところは多い。

 国道20号で長野県に向かっていく。「なかよし食堂」で昼食を食べた頃からぼくの体調はみるみるうちに悪くなった。熱っぽく、ゾクゾクするような寒気がする。バイクに乗っているのも辛いほどだった。

 第2湯目は国道20号からわずかに南に入ったところにある武川温泉の日帰り湯「むかわの湯」。塩素くささが気になる大浴場と大露天風呂の湯に入り、湯から上がると、大広間で寝られるだけ寝ることにした。いつものような「5分寝」や「10分寝」、「15分寝」ではない。寝る前に「5分、5分、5分…」とか「10分、10分、10分…」といった自分で自分に暗示をかけない時間無制限の眠りだ。これが大正解。1時間半ほどぐっすりと眠った。目がさめたときは、自分がどこにいるのか、自分が何をしているのかわからなくなるほどだったが、体はうそのように楽になっていた。熱っぽさもとれ、「さー、また、温泉をめぐろう!」という気になった。「眠り」の効能は偉大だ。

 第3湯目は小淵沢温泉の日帰り湯「延命の湯」。道の駅「こぶちざわ」にある。国道20号の新国境橋を渡っていったん長野県に入り、県道11号で山梨県に入ったところにある。大浴場と露天風呂。色つきの湯。湯上りに飲んだアイスコーヒーがうまかった。

 国道20号に戻ると、長野県内の温泉めぐりを開始する。

 第4湯目は蔦木温泉の日帰り湯「つたの湯」。道の駅「信州蔦木宿」にある温泉だ。大浴場と露天風呂に入ったが、大浴場の「源泉の湯」は温めで長湯できる。湯上りにここではトマトジュースを飲んだ。道の駅「信州蔦木宿」を過ぎたところが甲州街道の蔦木宿になる。

 第5湯目は白州塩沢温泉「フォッサマグナの湯」。国道20号を左折し、釜無川を渡ったところにあるが、ここは山梨県になる。釜無川が県境だ。大浴場と露天風呂。大石を配した露天風呂がいい。ここでは湯上りにビフィズ菌の「ビックル」を飲んで出発したが、ドジをやらかした。脱衣所の脱衣籠に財布を置き忘れてしまったのだ。あわてて戻ると、財布はフロントに届けられていた。

「さすが日本!」

 国道20号で富士見峠に向かっていく。峠下で左折し、一軒宿の武智温泉に行ったが、廃業湯で入れなかった。

 第6湯目は富士見峠の峠上で左折したところにある富士見温泉「水神の湯」。内風呂と露天風呂。露天風呂には4つの湯船。そのうちのひとつは大樽風呂。湯から上がると夕食。「大盛ざるそば」を食べたが、信州に入って食べるそばの味は格別だ。そのあと信州名物の「おやき」を食べた。

 富士見峠に戻ると、国道20号で諏訪盆地へと下っていく。甲州街道の金沢宿に金沢温泉「金鶏の湯」があるが、定休日で入れなかった。

 茅野から上諏訪(諏訪市)へ。

 第7湯目は上諏訪温泉。JR中央線の上諏訪駅を過ぎたところで国道20号を左折し、諏訪湖畔の日帰り湯「片倉館」の湯に入った。ここの建物は製糸で栄えた当時の諏訪を彷彿とさせるもの。湯船もいい。深い湯船にどっぷりとつかる。底には黒石が敷き詰められている。熱めの湯で、誰もが全身を真っ赤にして湯につかっている。湯上りに飲む果汁100%のグレープフルーツジュースがうまかった。体の調子はだいぶ戻ってはいるが、こうして湯から上がるたびに何かを飲んでいるのは、まだまだ本調子ではないことを証明している。

 上諏訪市から下諏訪町に入り、今晩の宿、第8湯目の下諏訪温泉「山王閣」に到着。諏訪大社下社の秋宮に隣合った温泉宿。ここは中山道と甲州街道の合流地点。それもあっていままでに何度も泊まっている温泉宿だ。湯気がもうもうとたちこめる大浴場の湯につかりながら諏訪盆地のきらめく夜景を見下ろした。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 下部温泉「涌仙閣」
朝食 下部温泉「涌仙閣」 塩ジャケ、ゆで卵、のり、厚揚げ、シラスおろし、ご飯、味噌汁
8時50分 下部温泉「涌仙閣」を出発
252湯目 湯沢温泉「不二ホテル」(500円)
増穂温泉「やまなみの湯」(定休日)
白山温泉(定休日)
昼食 国道20号沿いの「なかよし食堂」 「サービスランチ」(700円)すり鉢ラーメンに半ライス、餃子3個がついている
253湯目 武川温泉「むかわの湯」(700円)
254湯目 小淵沢温泉「延命の湯」(600円)
長野県に入る
255湯目 蔦木温泉「つたの湯」(500円)
山梨県に入る
256湯目 白州塩沢温泉「フォッサマグナの湯」(700円)
長野県に入る
武智温泉(廃業湯)
富士見峠(峠越え)
257湯目 富士見温泉「水神の湯」(700円)
夕食 富士見温泉「水神の湯」 「大盛りざるそば」(700円)、「おやき」(2個340円)
金沢温泉「金鶏の湯」(定休日)
258湯目 上諏訪温泉「片倉館」(500円)
21時 下諏訪温泉「山王閣」(1泊朝食6000円)
259湯目 下諏訪温泉「山王閣」
本日の走行距離数 138キロ
本日の温泉入浴数 8湯

下部温泉「涌仙閣」の朝食下部温泉「涌仙閣」を出発下部温泉の温泉街

下部温泉「涌仙閣」の朝食 下部温泉「涌仙閣」を出発 下部温泉の温泉街

湯沢温泉「不二ホテル」の湯白山温泉国道20号沿いの釜無川の流れ

湯沢温泉「不二ホテル」の湯 白山温泉 国道20号沿いの釜無川の流れ

「なかよし食堂」の「すり鉢ラーメン」武川温泉「むかわの湯」小淵沢温泉への道からの眺め

「なかよし食堂」の「すり鉢ラーメン」 武川温泉「むかわの湯」 小淵沢温泉への道からの眺め

小淵沢温泉「延命の湯」県道11号で長野県に入る蔦木温泉「つたの湯」

小淵沢温泉「延命の湯」 県道11号で長野県に入る 蔦木温泉「つたの湯」

甲州街道の蔦木宿蔦木宿の家の屋号国道20号で富士見峠に向かう

甲州街道の蔦木宿 蔦木宿の家の屋号 国道20号で富士見峠に向かう

白州塩沢温泉「フォッサマグナの湯」富士見温泉「水神の湯」富士見温泉「水神の湯」の「大盛りざるそば」

白州塩沢温泉「フォッサマグナの湯」 富士見温泉「水神の湯」 富士見温泉「水神の湯」の「大盛りざるそば」

富士見温泉「水神の湯」の「おやき」上諏訪温泉「片倉館」

富士見温泉「水神の湯」の「おやき」 上諏訪温泉「片倉館」  

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