カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

奥州街道を行く! [22]

投稿日:2017年6月2日

一里塚も残る県道72号

2009年10月28日

 奥州街道の芦野宿では、東山道や奥州街道を紹介する「那須歴史探訪館」(入館料200円)を見学し、宿場内の「丁子屋」で「うな重」(2000円)を食べた。「丁子屋」は創業300年の老舗で、奥州街道を強く感じさせる店だ。

 芦野宿を出発。スズキDR−Z400Sを走らせ、旧奥州街道の県道72号を行く。幹線道路から取り残されたような感のある「芦野宿→大田原宿」間には越堀宿、鍋掛宿の2宿があるが、旧街道の風情が色濃く残っている。

 芦野宿を出るとすぐに夫婦石の一里塚。街道の両側に一里塚が残っている。

奥州街道の芦野宿芦野宿の「那須歴史探訪館」「那須歴史探訪館」から見下ろす芦野宿

奥州街道の芦野宿 芦野宿の「那須歴史探訪館」 「那須歴史探訪館」から見下ろす芦野宿

芦野宿「丁子屋」の「うな重」芦野宿から旧奥州街道の県道72号を行く夫婦石の一里塚

芦野宿「丁子屋」の「うな重」 芦野宿から旧奥州街道の県道72号を行く 夫婦石の一里塚

 那須町から那須塩原市に入った寺子の交差点には「寺子一里塚公園」。そこには復元された寺子の一里塚がある。寺子の一里塚には次のように書かれた案内板が立っている。

 一里塚は江戸時代の主要な街道に、日本橋を基点として一里毎にその目印として築かれたものである。ここ寺子の一里塚は、奥州街道42番目のもので、江戸より42里(約165キロ)の距離を示す塚である。一里塚は旅人たちの目印として、そして休憩地として親しまれていた。鍋掛の一里塚が慶長9年(1604年)に築かれたことから、寺子の一里塚もほぼ同年に築かれたことと考えられる。最初の一里塚は現在地から約50メートルほど白河寄りにあったが、小学校の建設と道路の拡張によってなくなってしまった。現在の塚は平成7年に復元されたものである。

 寺子の先が越堀宿で、那珂川を渡るとすぐに鍋掛宿になる。那珂川をはさんで2つの宿場が相対している。そのことからも那珂川は奥州街道の難所になっていたことがよくわかる。川が増水すれば川留めされて、水が引くまで何日も待たなくてはならなかったのだ。

 鍋掛宿には芭蕉の句碑が残されている。

 その案内板には次のように書かれている。

 芭蕉が元禄2年(1689年)3月(旧暦)、「奥の細道」に旅立ち、黒羽より高久に向かう途中の4月16日、手綱をとる馬子の願いにより作った句を碑にしたものである。
  野を横に 馬牽きむけよ ほととぎす
 この句はどのあたりで作られたのかは明らかではないが、余瀬より蜂巣を過ぎると野間までは広い原野が続いていたので、この間に作られたものと思われる。その昔に行われた那須野の狩りを思い起こし、「私も武将になったつもりで、いばって命令してみようか」という心境を詠んだものである。句碑の建立は文化5年(1808年)10月。当時鍋掛宿の俳人菊地某ほか数名によるものと思われる。

 鍋掛宿には鍋掛の一里塚がある。この一里塚は10メートルほど東側にあったとのことだが、道路の拡幅工事にともない、平成6年に現在地に移されたという。那須塩原市から大田原市に入った大田原宿の入口にも一里塚があった。

寺子の「寺子一里塚公園」寺子の一里塚「奥州街道 寺子一里塚の里」を行く

寺子の「寺子一里塚公園」 寺子の一里塚 「奥州街道 寺子一里塚の里」を行く

那珂川を渡る奥州街道の鍋掛宿鍋掛宿の芭蕉句碑

那珂川を渡る 奥州街道の鍋掛宿 鍋掛宿の芭蕉句碑

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