カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

東北四端紀行[24]

投稿日:2017年3月12日

北端編 4 最北端の大間崎へ

2009年9月10日~10月9日

斗南温泉「むつグランドホテル」の朝食

斗南温泉「むつグランドホテル」の朝食

石神温泉

石神温泉

佐藤ヶ平林道

佐藤ヶ平林道

 下北半島の中心、むつ市の田名部に近い斗南温泉「むつグランドホテル」でひと晩泊まり、東北最北端の大間崎へ。スズキDR−Z400Sを走らせ、国道279号を行く。その間では何湯もの温泉をめぐった。

 第1湯目は国道279号沿いの石神温泉(入浴料390円)。かなり塩分の濃い黄土色をした湯。浴室からは恐山がよく見える。ここは朝6時から夜10時までやっているので入りやすい。食事もできるし、宿泊もできる。

 イカ漁で知られる大畑では、国道279号のバイパスを左に折れ、奥薬研温泉へ。往路は林道経由。交差点からすぐにダートに突入する佐藤ヶ平林道に入っていく。山並みの中腹を縫っていくが、見晴らしがあまりよくないのがちょっと残念。路面はそこそこに整備されていて走りやすい。異国間林道とのT字にぶるかると左折し、奥薬研温泉へと下った。ダート18・9キロの走りごたえのある林道だ。

薬研渓流

薬研渓流

奥薬研温泉のかっぱ像

奥薬研温泉のかっぱ像

 奥薬研温泉では3湯に入った。まずは「夫婦かっぱの湯」(入浴料200円)。「修景公園レストハウス」前の広場にはかっぱ像が建っている。ここは男女別の露天風呂。湯につかりながら目の前を流れる薬研渓流を眺める。東北でも屈指の紅葉の名所なので、紅葉の季節だと目の中まで染まりそうな紅葉を目にしながら湯に入れる。つづいて「かっぱの湯」に入る。ここは無料湯の混浴露天風呂。目の前の渓流美を見ながら湯につかる。湯船のふちにはかっぱ像が置かれている。最後は「河原の湯」。ここも無料湯の混浴露天風呂。上下2段の湯船で上段は熱め、下段は温めの湯。これら奥薬研温泉の3湯はどこも自然と一帯になって入れる温泉。復路は県道経由で国道279号に戻った。

奥薬研温泉の「夫婦かっぱの湯」奥薬研温泉の「河原の湯」

奥薬研温泉の「夫婦かっぱの湯」 奥薬研温泉の「河原の湯」

国道279号の木野部峠からの眺め

国道279号の木野部峠からの眺め

下風呂温泉の「大湯」

下風呂温泉の「大湯」

大間崎の「本州最北端の地」碑

大間崎の「本州最北端の地」碑

大間崎沖の弁天島

大間崎沖の弁天島

 木野部峠を越えて下風呂温泉へ。ここには「大湯」、「新湯」と2つの共同浴場があるが、そのうち「大湯」(入浴料300円)に入った。木の建物、木の洗い場。白濁の湯には酸味がある。「あつめの湯」と「ぬるめの湯」の2つの湯船。温めの湯でもかなり熱い。下風呂温泉は下北半島では最大の温泉地。津軽海峡の海岸近くの旧道沿いには、何軒もの温泉宿が軒を連ねている。

 次は桑畑温泉の日帰り湯「湯ん湯ん♪」(入浴料350円)。国道から左手にほんのわずか登ったところにある。大浴場と露天風呂はともにネズミ色がかった湯の色。露天風呂からは津軽海峡を見る。水平線上の北海道がはっきり見える。

 桑畑温泉の湯から上がると津軽海峡の海を右手にみながら走り、いよいよ大間崎へ。バイクで切る風の中にヒバの香りが漂う。風雪に強いヒバの木は下北半島の特産。この地方では建築材にふんだんに使われている。

 北緯41度31分30秒の大間崎に到着。東北最北端の大間崎は、本州最北端の岬でもある。岬の突端には「本州最北端の地」碑。目の前のクキド瀬戸を隔てて600メートルほど沖合いには弁天島。白黒2色に塗り分けられた灯台が建っている。その向こうの津軽海峡の水平線上にははっきりと北海道の山並みが見える。三角形の特徴のある山の姿は函館山だ。目を左に移せば、津軽半島の高野崎から龍飛崎にかけての海岸線を一望する。


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