カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

東北四端紀行[1]

投稿日:2017年1月22日

南端編 1 ほぼ最南端は明神峠

2009年9月10日~10月9日

「60代編日本一周」の第2部は「四国八十八ヵ所めぐり」に始まり、「日本百観音霊場めぐり」、「奥の細道紀行」とつづき、第4弾目は「東北四端紀行」で、東北の東西南北端をめぐる旅。まずは「南端編」から始めた。相棒はスズキのDR−Z400Sだ。

国道349号の明神峠

国道349号の明神峠

滝川渓谷の案内図

滝川渓谷の案内図

滝川渓谷を歩く

滝川渓谷を歩く

滝川渓谷のおぼろ滝

滝川渓谷のおぼろ滝

国道118号の福島・茨城県境

国道118号の福島・茨城県境

東舘温泉の「ユーパル矢祭」

東舘温泉の「ユーパル矢祭」

「ユーパル矢祭」の大浴場

「ユーパル矢祭」の大浴場

「ユーパル矢祭」の夕食

「ユーパル矢祭」の夕食

夕食のアユの塩焼き

夕食のアユの塩焼き

 茨城県の水戸から国道349号(棚倉街道)を北上し、福島県との県境の明神峠を越えた。峠は2車線の幅広の道で切通しになっている。この明神峠がほぼ東北の最南端になる。厳密にいうと峠から南西方向に1キロ弱の地点。北の観音山(514m)と南の花立山(518m)を結ぶ稜線上の茨城・福島県境が最南端になっている。

 明神峠を越えて福島県に入ると、国道349号は「茨城街道」と呼ばれる。峠を境にして、同じ道が棚倉街道から茨城街道に変わるのだ。

 明神峠をわずかに下ったところが、四十八滝が連続する滝川渓谷への入口。国道から右手に入ったところには駐車場がある。DRを停めると、さっそく渓谷の遊歩道を歩いた。ここはあまり知られていないし、平日ということもあって自分一人で「渓谷美」を独占。おぼろ滝から鋸歯の滝、見返りの滝、みすじの滝、せせらぎの滝と見ながら歩き、銚子の口滝で折り返した。2時間ほどのぷらぷら歩きは楽しいもの。東北南端の自然を満喫できる滝川渓谷だ。

 国道349号を北上。国道118号と合流し、矢祭町の中心、東舘の町並みに入っていく。JR水郡線の東舘駅前でカンコーヒーを飲み、ひと息入れた。

 次に国道118号を南下する。久慈川沿いに走り、矢祭山の麓を通り、茨城県との県境へ。久慈川のすぐわきの地点。そこには「うつくしま、ふくしま ようこそ福島県」と「これよりみちのく」の2つの看板。この地点はさきほどの国道349号の明神峠よりは若干、北になるが、ここも東北の南端である。

 国道118号の茨城・福島県境というのはきわめて稀な地点で、海岸線を除けば唯一、峠を越えずに東北に入っていけるところだ。

 県境で折り返し、国道118号で矢祭町の中心、東舘に戻る。その途中、矢祭山を歩いた。全山が花崗岩から成り、奇峰が林立している。ここはツツジの名所。ひと歩きしたところで、矢祭山駅前の国道に面した「みちのく食堂」で「あゆ定食」を食べた。さすが久慈川のアユだけあって美味だった。

 矢祭町の中心、東舘に戻ると東舘温泉「ユーパル矢祭」に泊まった。大浴場の湯にどっぷりつかる。露天風呂もある。ゆったりできる温泉施設。夕食もよかった。カツオの刺身、コンニャクの刺身、肉鍋、天ぷら煮物、酢の物、さらにアユの塩焼きと豪華版だ。

「ユーパル矢祭」の朝湯に入る

「ユーパル矢祭」の朝湯に入る

「ユーパル矢祭」の朝食

「ユーパル矢祭」の朝食

馬場都々古和気神社

馬場都々古和気神社

八槻都々古別神社

八槻都々古別神社

 翌日は朝湯に入り、朝食を食べて出発。矢祭周辺の温泉をめぐる。湯岐温泉の共同浴場(混浴)を皮きりに、新湯岐温泉「湯岐山荘」、「湯遊ランドはなわ」、常世温泉の4湯に入り棚倉へ。

 棚倉では奥州の一宮、八槻都々古別神社と馬場都々古和気神社の2社に参拝。そして旧久慈川林道の県道377号で八溝山に向かった。久慈川の渓谷美は見事だ。県道377号はダート県道で、舗装が途切れるとダート区間に突入。7キロのダートを走りきると山上に登り、八溝山地の主峰、標高1022メートルの八溝山の山頂に立った。そこには八溝神社がまつられている。福島・茨城県境の八溝山頂からの眺めは絶景だ。

 八溝山の山頂は国道118号の福島・茨城県境よりも北になるが、ここもやはり東北の南端といっていい。八溝山頂からは「坂東三十三ヵ所」第21番札所の日輪寺経由の道で茨城県側に下り、大子から国道118号でいったん水戸に戻った。

八溝山山頂の八溝神社「坂東八十八ヵ所」第21番札所の日輪寺八溝山山頂の展望台

八溝山山頂の八溝神社 「坂東八十八ヵ所」第21番札所の日輪寺 八溝山山頂の展望台


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