カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

V-Strom1000で行く日本[14]

投稿日:2015年11月11日

日本屈指のスカイライン

2015年9月13日(福島一周)

「奥羽三高湯」の高湯温泉から日本屈指のスカイライン、磐梯吾妻スカイラインに入っていく。きれいな樹林帯の中に連続するカーブを走り抜け、「つばくろ谷」の駐車場でV−ストローム1000を止める。ここからの眺めは抜群。谷をまたぐ橋の向こうに福島の市街地が見える。その向こうには阿武隈山地の山並み。霊山の岩峰群もはっきり見える。つばくろ谷の案内板によると、この谷は不動沢だそうで、ツバクロ(イワツバメの別名)が飛び交うことからつばくろ谷と呼ばれているという。この地点での標高は1200メートル。さらにコーナーを攻め、高度を上げると、絶景ポイントの「天狗の庭」に到着。ここは「吾妻八景」のひとつ。「吾妻八景」には天狗の庭の「小富士の残照」のように、それぞれの別名がついているが、作家の井上靖の命名だという。

 樹林帯は途切れ、荒涼とした火山地形の風景が広がる。連続するヘアピンカーブを登っていくと標高1580メートルの浄土平。ここには広い駐車場とビジターセンター、浄土平レストハウスがある。目の前には吾妻小富士(1704m)が聳えている。別名「吾妻富士」の吾妻小富士には簡単に登れる。浄土平からさらに登ったところが磐梯吾妻スカイラインの最高地点(1622m)。最高点を過ぎると一気の下り。標高1546メートルの「双竜辻」からは左手に安達太良山(1699m)、右手に磐梯山(1818m)が見える。天空で向き合うこの2峰を2頭の竜に見立てての双竜なのだという。双竜の辻からはタイトなカーブを次々にクリアして下っていく。俊敏な動きを見せるV−ストローム1000でのコーナリングを存分に楽しんだ。

「湖見峠」では磐梯山のまわりの秋元湖、小野川湖、桧原湖、猪苗代湖の4湖を見る。

「国見台」からは磐梯山を間近に一望する。

 こうして磐梯吾妻スカイラインの終点、国道115号旧道の土湯峠(1240m)に出た。以前は「峠の茶屋」のドライブインがあったが、今は荒れ果てた建物が残っているだけ。土湯峠は吾妻山と安達太良山の間を越える中央分水嶺の峠で、福島県の中通りと会津を分けている。新道は長大なトンネルで峠を抜けているが、旧道で峠上に立つと会津の山々を一望。正面には磐梯山を見る。峠の周辺には幕川温泉、鷲倉温泉、赤湯温泉、新野地温泉、野地温泉の5湯の温泉がある。土湯峠からは横向温泉の前を通って国道115号の会津側に下った。

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▲磐梯吾妻スカイラインを走る

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▲つばくろ谷にかかる不動沢橋

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▲つばくろ谷の案内板

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▲「吾妻八景」の「天狗の庭」

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▲火山地形の吾妻連峰に入っていく

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▲浄土平へ

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▲浄土平の吾妻小富士への登山道

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▲磐梯吾妻スカイラインの最高地点

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▲「吾妻八景」の「双竜の辻」

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▲絶景の湖見峠

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▲土湯峠に到達

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▲土湯峠から国道115号の新道に下っていく


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