カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

第80回 中山道4

投稿日:2011年3月31日

2010年 林道日本一周・西日本編
妻籠宿→馬籠宿→落合宿→中津川宿→中腹林道

妻籠宿
石畳の峠道


馬籠峠
馬籠宿


馬籠宿からの眺め
信濃・美濃国境の案内板


信濃・美濃国境の石畳道
湯舟沢川の流れ


落合宿
落合宿の本陣跡


中津川の町並み
中腹林道を行く


中腹林道からの眺め
美濃・飛騨国境の舞台峠


付知峡倉屋温泉「おんぽいの湯」
ラーメン&山菜おこわ


中山道のハイライト妻籠宿と馬籠宿

 JR中央本線の南木曽駅前を出発。木曽川沿いの国道19号から国道256号に入り、妻籠(つまご)宿へ。
 この妻籠宿から馬籠峠を越えて馬籠宿へ、さらには信濃・美濃国境までは、中山道一番のハイライトといっていい。街道にしても宿場にしても、当時の中山道の面影を色濃く残している。
 まずは妻籠宿だ。駐車場にスズキDR-Z400Sを停め、「中山道69次」の宿場の中で最もよく町並みが保存されている妻籠宿を歩いた。ここでは復元された本陣が公開されている。脇本陣も公開されている。歴史資料館もある。妻籠宿を抜け出たところが飯田街道との追分で、飯田街道(現在の国道256号)は清内路峠を越えて飯田へと通じている。
 旧中山道は飯田街道との分岐点から県道7号に入り、標高801メートルの馬籠峠を越える。その間には石畳の峠道が残っている。
 馬籠峠に立って驚かされてしまうのは、ここが長野・岐阜の県境になっていることだ。2005年2月の合併で岐阜県中津川市は周辺の坂下町、付知町、福岡町の3町と川上村、加子母村、蛭川村の3村を編入したが、その際、長野県側の山口村も中津川市に入った。そのため県境が移動したのだ。
 長野県は「一国一県」で、旧信濃国の全域が長野県になっていた。だが、旧山口村が岐阜県中津川市の一部になったことによって、馬籠峠から信濃・美濃国境までは、岐阜県内の「信濃」になった。岐阜県は美濃・飛騨2国のほかに越前の一部と、さらに信濃の一部が含まれるようになった。
 馬籠峠を下ると馬籠宿。ここでもDR-Z400Sを駐車場に停め、宿場内を歩いた。馬籠といえば島崎藤村。本陣跡は「藤村記念館」になっている。脇本陣は「馬籠脇本陣史料館」になっている。
 馬籠宿が「木曽11宿」の最南の宿場。馬籠宿を下ると、石畳の小道に入り、信濃・美濃国境に到達。そこには中山道の案内板と「是より北 木曽路」の碑が立っている。
 木曽山中から十曲峠の急坂を下ると落合宿。ここには本陣跡。落合宿からは国道19号経由で中津川宿に入っていく。

美濃国、東の玄関口中津川でロングダートを走る

 東濃の中心地、中津川は、山また山の木曽路を走り抜けてくると、まるで大都市に見える。それにしても「塩尻→中津川」間の中山道はおもしろかった。その間では木曽路を存分に楽しめる。
 中津川からは国道257号を北上し、福岡、付知(つけち)と通り、塞ノ神峠に向かっていく。峠は「塞の神トンネル」で貫かれているが、トンネルの手前で左折し、中腹林道に入っていく。すぐにダートに突入し、その先の分岐を右へ、峠へと登っていく。そこからは「中腹林道」の名前通り、高時山(1563m)から唐塩山(1608m)へと連なる山並みの中腹を縫って走る。所々に展望ポイントがあり、そこからは加子母(かしも)川の流れや川沿いの集落、水田を見下ろした。
 途中、何ヵ所かの分岐点があるが、そこには標識が立っている。万賀や桑原、中切という地名は加子母川沿いの集落名なので、そこでは降りずに、「小郷東」へと走る。最後の分岐を左へ。中腹から山麓へと下り、18・8キロのダートを走りきり、「加子母大杉」のある大杉地蔵尊の前を通り、国道257号の小郷に出た。
 国道257号を北へ。美濃・飛騨国境の舞台峠まで行く。ここまでが中津川市になる。舞台峠で折り返し、中津川へと戻っていく。
 その途中では、塞ノ神峠を越えたところにある付知峡倉屋温泉「おんぽいの湯」(入浴料600円)の大浴場と露天風呂、樽風呂に入り、ラーメン&山菜おこわを食べ、中津川へ。中津川からは国道19号で塩尻に戻った。

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