カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

第25回 竹ノ川・自念子林道

投稿日:2011年1月16日

2010年 林道日本一周・西日本編

西日本の最高峰、朝焼けの石鎚山に手を合わせる

 夜明けとともに国民宿舎「石鎚」を出て、石鎚山を見にいく。明けゆく空を背にした石鎚山には神々しさが漂っている。そんな石鎚山に向かって頭を下げ、手を合わせた。
 石鎚山は「日本七霊峰」のひとつとして知られているが、山麓には石鎚神社の本社がある。ご神体は石鎚山そのものだ。中腹には成就社、登山口には土小屋遥拝所、山頂には頂上社があり、これら4社を総称して石鎚神社といっている。
 国民宿舎「石鎚」に戻ると朝食を食べて出発だ。
 正面に見える瓶ヶ森の右手から朝日が昇るところだった。
 まずは土小屋遥拝所を参拝。そこではカワサキのニンジャで「日本一周」中のライダーに出会った。バイクをここに停めて石鎚山に登るという。石鎚山の山頂までは2時間ほどだという。
 つづいて愛媛・高知県境のよさこい峠へ。そこから吉野川の源流地帯へと下っていく。
 狭路の峠道を下っていくと寺川。そこには白髭神社がまつられている。この周辺は林道の宝庫。すぐにでも林道を走りたかったが、給油しなくてはならない。白髭神社を参拝するとそのまま吉野川最上流の流れに沿って下り、越裏門(えりもん)を通り、旧本川村の中心、長沢に出た。
 高知県内の吉野川上流一帯の町村は本川村、大川村、土佐町、大豊町とつづいているが、そのうち最上流の本川村は井野町、吾北村と合併し、いの町になった。伊野、吾北といえば吉野川ではなく、仁淀川の川筋だ。
 長沢に着くと、国道194号沿いのガソリンスタンドに行く。すると何と廃業しているではないか。ここのガソリンスタンドがなくなると、困る人が大勢いると思うのだが。今、日本中からまるで雪崩を打つかのようにガソリンスタンドが消えている。
 仕方ない。ガソリンがもつかどうか、賭けのような気分でスズキDR-Z400Sを走らせ、国道194号を南下する。峠を越え、吾北まで走った。そこでガス欠寸前で給油できた。ホッ。

ガレ場も多い険路、走りごたえのあるロングダート

 国道194号で長沢に戻り、よさこい峠への道に入っていく。いよいよ吉野川源流地帯の林道走破行の開始だ。
 赤い大橋の竹ノ川橋のわきから長沢山林道に入る。比較的、幅広の林道。高度を上げていくと眼下には長沢ダムのダム湖が見えてくる。
 4・2キロのダートを走ったところで左折し、竹ノ川・自念子林道に入っていく。狭路の林道。かなりガレている。登り勾配のきついところでは、リアタイアは大粒の石をかみ空転し、苦労する場面もあった。なかなかの険路だ。
 稜線近くを走るので吉野川源流地帯の山々を一望。前日に走った瓶ヶ森林道がよく見える区間もあった。
 短いトンネルを抜けると路面の状態は若干よくなり、正面には瓶ヶ森が一番奥に見えてくる。寺川の集落も山間に見える。その寺川に向かって下っていった。
 寺川の入口で舗装路になったが、竹ノ川・自念子林道はダート17・5キロ。走り応えのあるロングダートだ。

フォトアルバム

国民宿舎「石鎚」の朝食
「石鎚」を出発


瓶ヶ森の右側から朝日が昇る
石鎚神社土小屋遥拝殿を参拝


石鎚神社土小屋遥拝殿を参拝
愛媛・高知県境のよさこい峠


よさこい峠から寺川に下っていく
寺川の白髭神社


寺川の白髭神社
旧本川村の中心、長沢


長沢を流れる吉野川
吾北で給油し、長沢に戻る


長沢山林道のダートに突入!
長沢山林道を登っていく


長沢山林道からの眺め
竹ノ川・自念子林道に入る


竹ノ川・自念子林道を行く
林道からの眺め。一番奥に瓶ヶ森が見える


Comments

Comments are closed.

  • 新刊紹介

    子どもの心を育む教師と親のため雑誌「児童心理」増刊号に「我が人生最大の危機を救ってくれた母親」と題して賀曽利隆が執筆しています。
    児童心理
    2017年8月号臨時増刊

    第4部
    わが思い出の中の父親・母親

  • ツーリングマップル

    ツーリング情報満載の地図
    「ツーリングマップル」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    リング式、文字の大きな
    「ツーリングマップルR」

    北海道東北関東 甲信越

    中部 北陸関西

    中国・四国九州 沖縄

    発売に寄せて賀曽利のコメント
  • 最近の投稿

  • 新刊紹介(賀曽利隆連載中)


    風まかせ No.63
    7月6日発売

    連載

    「焚火日和」


    アンダー400 No.64
    6月6日発売

    賀曽利隆の日帰り林道ガイド

    御殿場編

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    7月24日発売
    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税