カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

第5回 予想外の酒宴

投稿日:2010年12月17日

2010年 林道日本一周・西日本編

日本観光文化研究所の先輩、須藤先生との再会

 信楽焼の信楽から国道307号→県道16号で大津へ。
 渓流沿いの道を一気に下っていく。あらためて信楽が山中の町だということがよくわかる風景だ。
 琵琶湖から流れ出る瀬田川を渡り、大津の市街地に入っていく。京阪の浜大津駅前でスズキDR-Z400Sを停める。東京・日本橋から大津までは567キロになった。
 大津を出発。旧東海道を行き、さきほどは国道1号で渡った瀬田川を、今度は唐橋で渡る。そのまま旧東海道を走り、近江の一の宮の建部大社(たけべたいしゃ)を参拝。そのあとJR瀬田駅前にDRともども立った。
 瀬田駅から龍谷大学の瀬田キャンパスへ。緑に囲まれた広大なキャンパスに入っていく。何度か学生のみなさんに道を聞きながら、国際文化学部の須藤護教授の研究室にたどり着く。久しぶりの須藤先生との再会だ。
 じつは須藤先生とはかつて民俗学者、宮本常一先生が所長をされていた日本観光文化研究所(観文研)で一緒だった。先輩の須藤先生には研究所内でいろいろと教えられただけでなく、日本各地でのフィールドワークでも村々の成り立ちや村人たちの生活の仕方、生活用具の民具などについて教えられたものだ。
 そんな須藤先生から、
「カソリ君、学生たちに話をしてもらえないだろうか」
 といわれ、龍谷大学にやってきた。学生たちへの話は明日だ。
 須藤先生には最新の著作をいただいた。未来社刊の『木の文化の形成』。出たばかりの本(2010年2月25日発行)。ありがたく受け取ったが、さりげなく定価を見ると、6800円ではないか…。
 その場でパラパラっとページをめくる。まさに渾身の1冊といったところで、長年の研究成果が大著の中にちりばめられているのがよくわかった。
 翌日の打ち合わせを終えると、大津あたりのビジネスホテルにでも泊ろうと別れを告げた。すると須藤先生は、「カソリ君、今晩は家に泊まっていったらいい」といって奥様に電話してくれる。
 旅はまさにドラマだ。一寸先、何が起こるかわからないおもしろさ。それが旅の一番の魅力だとぼくは思っている。
 須藤先生の車についてDRを走らせ、大津の中心街を走り抜け、比叡山の登り口の坂本に到着。須藤先生の家は洒落ている。昔ながらの民家を現代風の改築したもので、歴史の宝庫のような坂本にはぴったりの家。奥様にも大歓迎された。
 夕食では奥様の手料理を遠慮なくいただいた。とくに美味だったのは鯛のあら煮とあら汁、骨湯の鯛3点セット。そんな夕食をいただきながら、おおいに飲ませてもらった。須藤先生と奥様との会話ははずみ、須藤家での宴会が終るのは日付が変わってからのこと。
 これが「林道日本一周」の第1夜目だ。いやー、たまらん!

フォトアルバム

信楽から大津へ
瀬田川を渡る


大津に到着
大津から見る琵琶湖


瀬田の唐橋


近江の一の宮、建部大社


JR瀬田駅前
龍谷大学瀬田キャンパス


龍谷大学の須藤先生の研究室
これが須藤先生の最新刊の本


須藤先生宅で夕食をいただく
鯛のあら汁は美味!


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