カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

京極のふきだし湧水

投稿日:2010年11月24日

蝦夷富士「羊蹄山」の恵み

道道478号から見る羊蹄山


倶知安峠近くから見る羊蹄山
「蝦夷富士一周」で見る羊蹄山


「蝦夷富士一周」で見る羊蹄山
「蝦夷富士一周」で見る羊蹄山


「積丹半島一周」を終えると、その出発点の余市に戻り、国道5号で倶知安に向かう。稲穂峠を越え、倶知安峠を越えると、正面には蝦夷富士の羊蹄山(1899m)が聳えたっている。うっすらと雪をかぶっていたが、青空と新雪の対比が色鮮やか。何とも印象的な眺めで、見た瞬間、目の底にこびりついてしまう。
 日本各地に郷土の富士山があるが、その中でも蝦夷富士は群を抜いている。日本の郷土富士のベスト3に入るような名山だ。

 倶知安駅前を出発し、北海道遺産の「京極ふきだし湧水」へ。
 この京極の湧水は羊蹄山あってのもの。羊蹄山とセットになった北海道遺産といってもいい。ということで倶知安→道道476号→京極→道道97号→道道66号→国道5号というルートでスズキDR-Z400Sを走らせて羊蹄山を一周し、四方八方からその山容を眺めることにした。

稲穂峠
倶知安峠


 京極に到着すると、「京極ふきだし湧水」の広い駐車場にDRを停め、さっそく湧水を見にいく。
 ぼくは名水めぐりが好きで、日本各地の「湧き水」を飲み歩いているが、この京極の湧水は「湧き水」などという言葉ではとても表現できるようなものではない。
 ふきだし口からは膨大な湧水が流れ出し、そのままかなりの水量の川になって流れ出ていく。自然の驚異というか、不思議な光景を目の前で見ているような気分になる。突然、川が1本、出現するのだ。
「京極ふきだし湧水」の1日の湧水量は8万トン。それは30万人分の1日の飲料水に相当するという。人口30万といったら、北海道第2の都市、旭川がそのくらいだろうか。京極のこの湧水ひとつで、旭川市民の飲料水になる計算だ。
 羊蹄山の周辺にはここを含め、全部で17ヵ所に湧水があるという。そのほとんどが標高220メートルから260メートルの間で、京極の湧水は標高245メートル地点になる。これら17ヵ所の湧水の合計は1日で50万トン。京極の湧水はそれらの中でも最大のものだという。
 ということは「京極のふきだし湧水」は北海道一の湧水ということになる。

京極のふきだし湧水


湧水から流れ出る川


 ところで、日本一になると、桁違いだ。
 日本一といえば静岡県の柿田川湧水で、その湧水量は1日100万トン。湧水は柿田川になって流れ出ていくが、全長はわずか1・2キロでしかないこの川は一級河川になっている。もちろん日本最短の一級河川。柿田川湧水はそれほどの湧水量なのだ。
 蝦夷富士の「京極ふきだし湧水」と本家本元の富士山の「柿田川湧水」では、さすがに勝負にはならないということか。

 

食堂「ふきだし荘」の成吉思汗定食

「京極ふきだし湧水」は超人気の湧水。ふきだし口のすぐ横には水汲み場がある。そこでは大勢の人たちがポリタンに水をくんでいた。
湧水をゴクリとコップで飲んだあと、食堂「ふきだし荘」で昼食。「成吉思汗定食」を食べたが、「京極ふきだし湧水」を眺めながら食べるジンギスカンはまた格別な味だった。

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